8/12/2024, 3:12:10 AM
切り絵の横顔 幼いわたし
麦わら帽子に揺れるリボン
まつ毛の下に
小さな鼻 くちびる あご
これわたし?
自分では見られぬシルエット
不思議な気持ちで見てたっけ
かわいいだろう?と目を細める父
どれも遠い日の思い出
「麦わら帽子」
#481
8/11/2024, 3:16:26 AM
映画みようって待ち合わせ
でも
岬行きの列車を目にして
ふたりで笑って飛び乗った
春の終わりの晴れた空
潮のにおいが待っている
終点降りたら茂みを抜けて
海へ海へ
道端にはカラスノエンドウ
ピンクの花と豆の鞘
大きな鞘をぷちんと取って
プープー豆笛鳴らして歩く
広がる海空 豆笛の音
ただそれだけの楽しい記憶
また行こう
ふたりで終点まで
「終点」
#480
8/6/2024, 10:27:13 AM
強い陽射しに横を向いた
目が合ったきみが眩しく笑った
「太陽」
#479
8/4/2024, 12:29:33 PM
つれづれなるままに、ひぐらし硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、、
中学生のときに授業で暗誦した徒然草
隠遁生活なんて13歳には遠い姿だったけど
いまここで
ひぐらしスマホに向かいて、まさに、よしなし事を書きつけている自分に新鮮に驚いてしまった
「つまらないことでも」
#478
8/3/2024, 11:48:57 PM
早い朝の光をうっすら感じる
世界はまだしずか
手足は重く 身体は深い眠りのなか
アラームよ鳴らないで
このまま、、あと、3日くらい、、
「目が覚めるまでに」
#477