8/30/2023, 10:33:49 AM
言葉も音色も香りも
そのままでは風の中に消えてしまうから
文字にして 音符にして
そして香水にしてとどめて
そうだ noteという単語は
気づくこと 旋律や香りのようす
そして留めておくこと
形のないものへの人の思いは
古くから かわらないのだな
「香水」
#208
8/29/2023, 10:52:25 AM
言わないほうがいいような言葉はある
だけど
いちばん深く後悔するのは
言ってしまった言葉ではない
言えなかった言葉だ
「言葉はいらない、ただ…」
#207
8/28/2023, 10:58:04 AM
わたしの生活の中に突然現れたあなた
もともと居なかったのだから
いつまた旅立つとしても
元通りになるだけ
そう思っていたのに
あなたのいない未来を想像して
凍りついた 涙が溢れ出る
別れがつらく悲しいのは私のほう
もう元通りになんてならない
どうかどうか突然消えたりしないで
「突然の君の訪問。」
#206
8/27/2023, 10:18:21 AM
突然の夕立に犬とふたり
近くの庭木の下で雨宿り
雨足は強まって心細いかぎり
濡れるの覚悟で行くしかないか
そう思った瞬間
「これどうぞ」
作業着の男性が差し出すビニール傘
「捨てるやつだから」
そう無愛想に言うと去ってしまった
ありがとうございます!と
背中に叫ぶのが精一杯
かっこよすぎて恋心爆発
「雨に佇む」
#205
8/26/2023, 10:50:06 AM
産後 義母に渡されたのは
夫の母子手帳と育児日記
長い間大切に保管されてきた
黄ばんだ表紙
責任重大…!と緊張したが
実際の育児が始まるとバイブル
日々の成長の過程が見事に重なる
同じ日記帳を買い求め私も綴る
ぐずった 笑った 食べた 寝た
お腹こわした 熱出した
すわった 話した 立った 歩いた
幼い日の夫の姿も思い浮かぶ
今も時おり読み返す
必死だったあの頃の喜びと感動
今わかる
あの日 手渡されたのは宝もの
「私の日記帳」
#204