綺麗になりたい。
コインランドリーに行っても綺麗になれない。
汚れていく私の身体。
血で汚れて、傷は残って。
薬を塗ったって痒みは治まらない。
傷が消えるわけじゃない。
掻きむしる。
痒み、痛みでストレスが溜まる。
そしてまた掻く。
身体に残る傷跡、血。
嗚呼、何故。
何故こんなに汚い身体に生まれたのだろうか。
こんな身体じゃ貴方に愛されるはずがない。
『アトピーでも愛す。傷跡まで愛す。』
その言葉信じていいの?
こんなに醜い私をちゃんと愛してくれるの?
上手くいかなくたっていい。
それでいいから君と一緒にいたい。
僕のことを好きじゃなくても。
君がどんなでもいい。
浮気されててもそれでもいい。
ずっと傍に居たいと思える。
君だから。
君が好きだから。
最初から決まってた。
こうなるって。
傷つくことなんて分かってた。
でも離れられない。
またあの声が聴きたくなる。
貴方に逢いたくなる。
キープだってわかってた。
いくら好きって言っても
「ありがとう。うれしい。」
好きだって返ってくることは無かった。
くちびるに残る私とは違う体温と感触。
あれは遊ばれてただけなんだろうな。
気づいたら匂わせストーリーが更新されてた。
君と知らない女の子。
振られたからってまた戻ってきて、
もう話せるよって。
本当に最低。
だけど
『大好きでした。』
つまらないことでも、君としたら楽しい。
そう思える。
君は不思議な能力を持っている。
怪我をした時でも疲れた時でも、君を見るとそんなことを忘れられる。
君が悲しいと僕も悲しくなる。
君が嬉しいと僕も嬉しくなる。
君が笑うと何故だか僕も笑顔になる。
君は向日葵のような人だ。
青い空に白いワンピース。
夏の暑さを感じさせないほどに、美しい君。
君の笑顔が眩しい。
目が覚めるまでに、何をしようか。
いまならなんでもできる。
何よりも大きく広い、蒼い空。
僕の翼で飛んでみようか。
宙に浮いている。空に手が触れている。
このまま、夜が来たら星に手が届くのだろうか。
そんなことを考えていると、天から鳥のさえずりが聞こえてくる。
君の声も聞こえてくる。
急に眩しくなって、目を覚ます。
____朝が来た。