この世界はあまりにも多くの情報に溢れていて、

夢見る少女のように目も耳も閉ざしてしまって、

望むものだけに囲まれていたいけれど、

それでもきっと、

油で揚げた鶏肉とかを糧に意外と乗り越えられるんだ。

今この瞬間に見つめている掌大の板は世界のあらゆる物事を調べられる。

だから私達は世界のあらゆる物事を知っている。

……とはならない。

この板も、テレビの画面も、本だって、世界を濾すフィルターの役目を果たしている。

私達の目と鼻と舌と耳と神経の周りには、濾されていない世界が無数にある。

だから私達は、まだ知らない世界を体で経験したがる。

願いが1つ叶うならば、

私ではなく天災に見舞われている人の願いを2つ叶えてください。

秒。
分。
時。
日。
週。
月。
年。

ヒトが勝手に設けた区切りなんか地球が意に介すはずもないけれど。

それでもヒトは良いお年をお過ごしくださいと祈る。

2025年こそは良い一年であれと祷る。

泣いていいよ。
思いっきり、泣いていい。

だって、今日の私はあなたがどれだけ泣きたいのか、わからないから。
だから、今日は気が済むまで、泣いていい。

だけど、泣いていいのは今日までだと私は思う。
きっと明日は、昨日のことで泣いてたって、どうにもならないから。

今日は思いっきり泣いていいよ。

明日は今日のことで泣かないで。