あれは好き
あれは嫌い
あの子は好き
あいつは嫌い
あれだけやってれば良いや
あいつとは関わらなくていいや。
なんか飽きてきたなあ、これ。
あの子と喧嘩しちゃったなぁ。
あれ、私の手元、何も無い。
「好き嫌い」
風をきって
ぐんと腕を広げて
空気をめいっぱい吸って
纏った真っ白な翼を羽ばたかせ
青い空に
灰色の雲におおわれた青い空に
月の浮かぶ青い空に
赤く染まる青い空に
舞い上がりたい。
「やりたいこと」
ぎゅ…。
手を握って
頬につぅ…と涙で線を引きながら
私は願う。
私は歌う。
どうかこの世界が愛で満たされますように。
と。
ぼたん。ぼたん。
涙が床に水玉模様を描く。
世界が愛で満たされることは無い。
私の心の愛じゃ
世界を満たすことはできない。
う…。うぅ…。
嗚咽をもらす。
風がびゅう…と吹き抜ける。
ふと振り向くと
そこには顔をよく知る、1人の青年。
私と彼なら
世界中を
愛で満たすことはできるだろうか?
答えはノーだ。
できるわけがない。
だけれど
2人で愛を
小さな愛を紡ぐことならできる。
小さな愛が生まれて
結ばれて
増やされて
豊かになっていけば
世界は愛で満ちるかもしれない。
「閉ざされた教会」
世界の終わりに
君と俺は恋を始める。
死んでも
生まれ変わっても
また今のまんまの関係で出会いたい。
ガキの頃から一緒で
近所の遊園地に遊びに行って
信じられないほどはしゃいで
いい所も悪い所も全部
全部全部愛し合える
そんな関係のまま、また出会いたい。
世界の終わりの空を君と眺めたい。
きっと信じられないほど美しいんだろう。
そんな関係のまま、また出会いたい。
絶望なんかしない。
君と絶対巡り会える自信があるから。
ほら、もうすぐ世界が終わる。
また一緒に、遊園地行こうね。
「世界の終わりに君と」
たらり
花粉症だから鼻水か?
やばい、マスクがべちゃべちゃになる。
急いでマスクを外す。
外の空気は美味しい。
塾だけど。
べっとり
赤い鼻水。
はなぢやんけ!!!!!!!!!!!!!れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「最悪」