#君と見上げる月…🌙✩.*˚
いつも通り、愛する君の隣を一緒に手を繋ぎながら帰る日常。ふと二人で同時に夜空を見上げた。そこには、今まで見た事も無い程、綺麗な月と星空があった。君と見上げる月は、眩しく、眩いほどの輝きを解き放っていた。不思議だ。「恋」と言うのは。今まで、見上げて来た物全てが一人の時とは違って、輝いて見えてしまうんだ。ただ隣に愛する君がいるってだけで。こんな素敵な夜空を、そして、月を、愛する君とこの先もずっと見ていたい。愛する君がただ隣にいる。ただそれだけで、とても幸せだ。そう思った瞬間、不意に私の頬を涙の雫が伝った。それは、まるで、夜空が不意に零した青い宝石の様に。
#雨と君
とある大雨の日。私は、君をまだ愛したまま振った。嘘偽りのある「もう嫌いになった」と言う理由で、君を不本意に傷付けた。そして、私は、彼が「待って!」と言ってるのを聞こえてた癖に、泣きそうになるのを必死に抑えたまま、振り返らずに、大雨の中、崩れ落ちて、大泣きする君を後にした。ずっと、心の中で、「こんな嘘ばかりの終わり方でごめん。最後まで傷付けてごめん。でも…私も離れたくなくても、もうこうするしか無かったんだ。どうか、こんな身勝手な私を許してね。」と唱えた。恋の始まりは、いつも突然に。そして、恋の終わりもまたいつも突然に、残酷に。君にとって、私が一番影響力がある限り、もう二度と君のそばには、いられない。これは、私の人一倍強いプライドと責任感の覚悟だ。君にとって、私が一番影響力があるのが私と言う事は、つまり、私は、君の表情を簡単に操れてしまうんだ。君を笑顔にするのも、泣かせるのも、怒らせるのも、全て簡単に出来てしまうんだ。だからこそ、沢山君を傷付けたからもうそばには、いられない。君は、良く、私の前でだけ、泣いてくれた。その訳を聞くと、「君といると安心して泣いちゃうんだ。」と言ったね。ありがとう。そばにいるだけで安心してくれて。必要としてくれて。愛してくれて。私の為に、沢山大泣きしてくれて。沢山戦ってくれて。沢山、周りを敵に回してでも、私と歩んでくれて。もう私も前を向いて進まなきゃ。だから、君もどうか、いつかは、ちゃんと前を向いて進んでね。サヨナラ。最後まで愛してた人。私は、君を残したまま、大雨の中、傘もさせずに、思わず、大泣きしながら帰宅した。帰宅して、風邪引かないように、すぐお風呂に入りながら、今日の君の匂いを、体から消しながら、沢山君との恋と別れを思い出して、子供のように泣きじゃくった。当たり前ながら、翌朝は、目元が泣き過ぎて、腫れぼったがった。
#誰もいない教室
誰もいない教室。その中に私と貴方二人だけ。そう、今、この教室は、2人だけの世界。そんな時、不意に始まる恋の音。「好きです!付き合って下さい!」君は、いかにもこの瞬間を待ってたかのように、告白をして来た。そして、私も、この瞬間を待っていた一人。「えぇ!嬉しい!私も拓士君の事、好きだったから!」と返し、二人は、晴れて恋人に。因みに、この拓士と言う人は、現実の私の浮気相手の名前。漢字も敢えて同じにする事で、少しだけ、もし、自分達が、もっと早くに学生時代に出会っていたらを想像して描いたポエムです。彼の学ラン姿とか見てみたかったなぁなぁんてね笑笑彼は、明日からも、また私の分も引き継ぐと誓った仕事をテキパキこなしてくれるんだろうな…職場の皆の事、拓士だけに託したからね笑笑
#信号
私は、ふと改めて気付いた。浮気相手との恋は、「赤信号」だったと。よくよく彼との恋の様子を振り返ってると…彼は、よく「私だけだから」とか言いながらも、彼は、私と何かある度に、100パーでは無く、50パーや、70パーにすぐ恋の本気度が下がる癖があった。要するに、「彼は、私に対して本気でずっと一途には、愛せない」と言う何よりもの証拠だ。しかも、彼には、過去に、女の影が無い。交際した事も無ければ、そう言う系に進んだ人もいない。よく耳にする言葉がある。「人は、過去に遊んだ事が無い人こそ一途には愛せず、浮気や不倫をする癖がある」と。要するに、彼は、既に、私をちゃんと一途に愛せる保証が無い理由は、沢山あったのだ。私は、ちゃんと一途に愛されないと、無理なので、彼から沢山溺愛して貰って、調子乗ってるだけで済んで良かった。彼と本気で恋人へと進展しなくて良かった。私の母親も毒親だし、彼の親も、Monster級の毒親だと聞いた事があるし、きっと、私の親でさえ、彼との結婚は、許されなかっただろう。ただでさえ、今の旦那さんとの交際や、結婚でさえ、めちゃくちゃ悩まれた程なのだから。お互いがもし、交際出来ても、両家がバチバチしてしまえば、元も子も無い。だから、旦那さんの元に帰って来る、これこそが、私にとっての「青信号」。
#言い出せなかった「幸せな時間をありがとう」
まだ未だに時々、浮気相手の事を思い出す。時々、また彼といた頃の幸せな時間に戻りたくなったり、浸りたくなる。でも…私達の最終的な別れ方は、とてつもなく切なかった。何度も彼の方に行こうとしても行けなくて…辛くて…自分がどちらを好きなのか分からなくてずっと自分の心と格闘してた日々…あの時、彼に言い出せなかった「幸せな時間を沢山ありがとう」の言葉も、「最後まで愛してたよ」の言葉も、「きっとまだ今も愛してるよ」の言葉も、「沢山傷付けてゴメンね」の言葉も、「私の知らない世界に連れて行ってくれてありがとう」の言葉も、「沢山愛してくれてありがとう」の言葉も、「またいつか誰かと幸せになってね」の言葉も。全て言えなかったのは、まだ私の心の中にも、彼の心の中にも、お互いがいるからだね。本気で彼と付き合いたいと思ってた頃よりかは、私の気持ちも薄れてても、それでも、まだ本当は、心の中に、少しだけでもいる、彼の愛のカタチ。あんなに溺愛されるなんて、思っても無かったな…異性からそんなに溺愛された事とか今まで無かったし…でも…色々な意味でも、私は、彼を手放すしか無かった。私は、もう未来に向けて進んで行かなくちゃだから。次の夢に向けて羽ばたかなきゃ行けないから。彼は、まだお金も貯めなきゃいけない。その為には、今は、まだ、彼は、失業する訳には、行かないんだ。だから、私が失業した。彼は、気付いてないだろうけど、彼の為にも。私は、上手く行けば、また次の仕事が決まるから。その夢に向けて、同時進行で、仕事してたから。