「そう、地面の下のほうさ。裸足になると分かるだろ。強弱も、方向も」
龍の化身である彼の声に、少しうなずいて、その流れを捉え、想像する。
川のような線ではなくて、もっと複雑に編まれた形状。
「いいぞ。さすが、龍脈に拾われるウツワってもんだ。まあ例えれば、網さ」
なるほど、と声が出た。彼はニイと笑った。
「いろんな材質、いろんな由来が四方から集まって、絡んでいく。目の細かいとこもある。スカスカなとこも。分かるだろ。今、お前がてっぺんになってるんだぜ」
裸足の下、細く繋がる先に感じた。
同じ運命を待つ同志が、いる。
【絆】
宝くじ、当たりましたー!!
ロト7を一口(300円)買ったら、5等当選。
1400円に増えました!!
嬉しいねー。
気まぐれをおこしてくれた3月の神様、ありがとうございます。
【たまには】
小さい頃は、人の形のおもちゃを好んで持つタイプじゃなかった。リカもジェニーも友ではない。今はニコニコしてたって、そのうちヒステリックに喚き散らすんだと思ってた。
もちろん、ひな人形も好きじゃなかった。
それが、大人になってから、人形沼にはまった。球体関節人形だ。
きっかけは、第二子の流産。男児だったかもしれないと思って、一人お迎えした。季節ごとに服を自作し、散歩に同行させては娘と写真を撮った。
ミシンとカメラが日常にあったから、娘は美術系に進んだのかも。
最近は全然かまってあげられない。
でも、我が家のみんなが知っている。わたしのゲームIDは、男児ドールの名前だ。第二子も成長して、関わり方が変わったってことかな。
人形っていったら、うちでは、あの子のことだ。
※現在、ドールは10人の大家族となりました。ホントに沼だよね。
【ひなまつり】
昨日は【欲望】だった。大好きなレモンケーキのことを書いた。
今日は【希望】。それは、未知のところにあるものだと感じる。
新卒で入った出版社の、児童書編集の仕事で出逢った詩人の女性にいただいた言葉。
「自分を奮い立たせて、世に問うことが大事ですよ」
この方は、自費出版し、苦労して成り上がったそうだ。
公募に拾われるのを待って、傾向・対策に傾けた佳作を量産するより、自分だけの物語を織り上げて、誰かに読んでもらうという行動のほうがどれだけいいか。
世に問え。
世に問え。
毎日反芻しています。
ミネコ先生、いつか持っていきますよ。
【たった1つの希望】
宝くじが当たったらなあ、って思うことは多いんだけど、具体的な望みはまだなかった。
何が欲しいか。
お財布を気にせずに、何を買い求めたいか。
ひとつ、思い浮かんだのが、近所のおしゃれなお惣菜屋さんの、レモンケーキ。
レモンピールの入ったパウンドケーキに、白いアイシングが乗って、2センチくらいで380円なの。
ものすごく高価じゃないし、毎日売り切れって感じでもない。
でも、嬉しい日も、しょんぼりの日も、同じように食べたいと思えて、同じに美味しい。
この幸福が消えないように、お総菜屋さんの家賃を当面払ってあげたい。
欲が生む、そんな願望。
【欲望】