クジラになれないイルカ

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7/2/2023, 1:39:13 PM

日差し____


「あっつー」

少し耳に意識を向けるだけで、
その言葉は山のように聞こえてくる。


暑くて、日差しも強くて、いいことなんて何もない夏。

特に日差しなんて最悪だ。

毎日何度も日焼け止めを塗り、
なるべく焼けないようにする。


それが結構めんどくさい。


でも、意外とそういうのも青春だなと最近感じる。

みんなで扇風機を持って下校しながら
「あっつー」って5分おきには言ってて、

暑いのに焼けたくないから上下ジャージを着て
「あっつー」って言うと「脱げよ笑」なんて言われて、

好きな人が体育中だとベランダに出てみんなで
「あっつー」って言いながら一人は顔を真っ赤にして、

それが結構楽しい。

6/30/2023, 3:44:00 PM

赤い糸____

そんなもの、この世にあるのかな。

6/28/2023, 2:36:43 PM

夏____

クーラーの効いた部屋。窓から差し込んだ光が私の瞳に映り込む。細い目で、カーテンを開けると、山の奥から飛びかかってきそうなくらい大きな雲が、真っ青で明るい青空に一つだけあった。手を伸ばせば届くんじゃないかってぐらい雲は私に近づいて来る。

スマホを見るともう10時だった。
中学校生活最後の夏休みはあと5日で幕を閉じる。

階段を降りると、リビングには誰もいなかった。食卓には一枚の「出掛けてきます。お昼はチンして食べてね」という母からの手紙がおいてあり、その隣には昨日のカレーが残っていた。この暑い日にカレーか、と思ったが、1日たったあとのカレーは上手いと皆が言うのだから、きっとこんな日でも美味しいのだろう。

誰もいないリビングにはクーラーの風の音と夏らしいセミの鳴き声が、家の中まで聞こえてきた。私はひんやりと冷えきった床に足をつけ、台所に向かった。

冷蔵庫を開けた瞬間の匂いと、冷たい空気が私に当たる。私は、1番に近くにあった冷たいサイダーを開けた。プシュと音を立て、ひと口いや、ふた口飲み干した。朝起き抜けの私の口はカラカラだ。それを一気に刺激のある炭酸がリフレッシュされ、程よい甘さが舌を和らげる。これを飲まないと1日が始まった気がしない。

私は冷凍庫を開けて、ガリガリくんを手に階段を駆け上った。出窓に座りサマーウォーズをつける。やっぱり夏は最高だ。

6/22/2023, 12:54:06 PM

日常____


ある日親友が言った。

「あー!本当に受験ていや!」
「それな!!もう勉強したくないよー」
と私も共感する。

しばらく二人で掃除をサボりながら愚痴りあった。



ある日親友が言った。

「よし!青春のチケット一緒に取ろう!」
「青春のチケット?」
と私は疑問を返す。

しばらく二人で教室の空を眺めていた。



ある日私が言った。

「うん!長ーい青春のレシートもらおう!」
「青春のレシート?」
と親友が疑問を返す。

しばらく二人で笑いながら下校した。



ある日私が言った。
「わー、本当にあっという間なんだね」
「だねー、うちらももう高校生かぁ」
と親友が共感する。

しばらく二人で泣きながら、
チケットとレシートを強く握りしめていた。

6/7/2023, 7:31:59 AM

最悪____

恋なんて最悪だ。

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