『 時間よ止まれ!』
君とふたりでそう言ってみたけどやっぱり時間は止まらない。「やっぱり止まらないな」と残念そうな君。僕だって残念だ。だって君はもう少しで引っ越してしまう。もっと一緒に遊んでいたい。でもそんなことは出来なくて、でも何故か君はちっとも悲しそうじゃない。君は
「別にいつでも遊べるだろ?永遠の別れじゃないんだから」そんなことを言っていて僕はちょっともやっとした。
あなた達ならこの後『君』にどう話す?
今日もどこかで君のラインを待っている自分がいる。
いつも返すのが面倒でそんな毎日LINEしなくてもと思っていた。でもいざこない日があると心配で少し寂しくなる。
でもこれは君には秘密。なんでかって?それは恥ずかしいからに決まってる!だから今日もそんな気持ちを隠して君からのLINEを待っている。
「この命が燃え尽きるまで俺は進み続ける!!」
そう言っていつも少年漫画の主人公のようなセリフを言っていた君ももう高校生になって、親友の俺が頼んでも言ってくれなくなった。普通に恥ずいからだと。何が恥ずいだ!昔はお構い無しに色々と黒歴史を作っていたくせに。俺は知ってるぞ!
そう言ってやりたいけど俺はあえて本人にそれを言わない。これは俺の中で温めている話だからだ。この話はいつかやる同窓会にでも取っておこうと思う。
だからそれまで待ってろよ俺の『主人公』様
世界に一つだけの宝物。
それは輝く宝石である。
それは美しい絵画である。
それは貴重な書物である。
世界に一つだけの宝物は人それぞれに違うものである。
世界に一つだけの宝物は皆同じである。
全てが間違いで全てが正解である。この世界は終わりなき問いである。その答えにたどり着ける人間は存在するのだろうか?その答えこそが世界に一つだけの宝物では無いだろうか。