春佳

Open App
9/14/2023, 8:36:07 AM

夜明け前、ちょうど目が覚めてしまった。
私が起きてしまったのにはちゃんと理由があった。
私にとって一番見たくない夢を見た。
──私の好きな人がどこかへ転校してしまった夢。
夜明け前にこんな夢見たくなんかないよ。

9/12/2023, 9:39:40 PM

人生で一番、本気で恋をした。
──でも、その恋は一瞬で終わってしまった。
いや、終わらせたくないけど終わらせないといけない。
──彼は親友の好きな人だと知ってしまったから。
これで彼のことは見れない。

9/11/2023, 12:41:48 PM

明日の授業の予習をしているときにふと机の上にあるカレンダーに目がいった。
赤文字で書かれた“17”という数字にドキリとした。体育祭だ。
──もう少しで彼の学ラン姿が見れる。
楽しみだなぁ
かっこいいだろうなぁ
そんなことを考えながら彼の団だけは絶対に見なくちゃと思った。
しばらく、そのカレンダーを見つめながら。

9/10/2023, 11:57:39 AM

今日は彼とふたりきりで遊んだ。
やっぱり彼といるときは最高に楽しい。
そこで恋バナになった。彼のほうからだ。
『好きな人いんの?』
「いるっちゃいる」
『えーマジか!』
「え、逆にいるの?」
こう聞くのが正しいと思った。私は彼に“いない”と言ってほしい。そのほうがなんていうかいい。
──『俺もいるっちゃいる』
ああ、やだな。いるのか。
──一瞬、彼の好きな人が私だったらいいのにと思った。
喪失感のようなものを感じた。

9/10/2023, 3:27:46 AM

私は今週あることで頭がいっぱいになっていた。
それは部活のキャプテン決めだった。
私はキャプテンに立候補したけど、あと一人キャプテンになりたい人がいたのだ。
ああ、なれなかったらどうしようとずっと思っていたのだ。
それが頭の中でずっと悩んでいること。
いつもさわがしい私がここ最近静かだからだろう、何人かのクラスメイトに心配されることが多い。
その中で私の好きな人は何度も私のことを心配してくれた。
そしたら放課後、帰る準備をしているとき机の中を見てみると一枚の紙があったのだ。
噴き出してしまった。なんだこの下手くそな絵は。下には私の好きな人の名前が書いている。
彼が書いたのは多分だけど私の好きなキャラクターだろう。
これは彼が私にくれた世界に一つだけの絵だ。

Next