なんでかんだで、結婚してもう二十年。
喧嘩するときもたくさんあった。
もう別れようかと思ったときも。
でも最近はそうでもない。
さすがに相手にも諦めがついたのか。
ふと笑ったとき、気がついた。
そういえば、最近は話してないな。
こっちからも言わないし、相手も「うん」だけ。
……からあげ、今からでも作れるかな。
相手が帰ってきたら、言ってみよう。
今までありがとう。
これからも、ずっと一緒にいたいって。
2026年4月9日
お題→これからも、ずっと
海に沈む夕日。
俺はそれに向かって叫ぶ。
「バッカヤロー!」
いっぺん言ってみたかった。
彼女にフラれたのを機に、やってみた。
なんだ、気持ちいいじゃないか。
腹の底から声を出すと清々しい気分になる。
元カノからの最後のプレゼントは、
ビンタじゃなくて、この夕日になった。
2026年4月8日
お題→沈む夕日
君の目を見つめると、なにも言えなくなってしまう。
うるうるとした目で見つめ返されると、
もうどうしようもない。
まったくトイレットペーパーを
グシャグシャに出しちゃって。
この、イタズラものめ。
茶色いふわふわした毛の相棒は、
パタパタと尻尾を振ってみせた。
置場所、変えなきゃな。
2026年4月7日
お題→君の目を見つめると
いつもの帰り道。
今日は少し遅くなってしまった。
ふと見上げると、月がない。
そのかわり、キラキラと星が輝いていた。
そういや大人になって、
空を見る余裕なんてなかった。
あれはオリオン座。
あれが北斗七星だから、北極星はあれ。
ひいじいちゃんは、
北極星を見つけて戦地から帰ってこれたんだって。
子供のころ聞いたことは、今でも思い出せた。
でも、そんなこと知らなくても、星空はきれいだ。
もうちょっと、気楽に頑張ってみようかな。
2026年4月6日
お題→星空の下で
それでいい。
本当にそのままでいいの?
今のままだと沈んでしまいそうなのに。
それでいい。
なんて無責任な言葉。
うまく行かなくてもわたしのせい。
それでいい。
ちょっとだけ、かかとを上げてみる。
視線が高くなった。
それでいい。
わたしはそのままでちょっと変わればいいんだ。
2026年4月5日
お題→それでいい