るね

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9/7/2024, 10:31:16 PM

【踊るように】


僕の恋人はよく踊る。
踊るといっても、音楽を流してきちんと振り付け通りに、なんてことはしない。
楽しい時、嬉しい時、くねくねゆらゆらくるくると踊るのだ。感情表現の一種であるらしい。

外ではやらない。流石に恥ずかしいみたいで他に誰もいない時だけだ。
つまり、楽しげに踊る様子を知っている人は少なくて、そのうちのひとりになれたことがちょっと嬉しい。

最近、突然踊りだす恋人の存在にようやく慣れてきた。ご機嫌だなぁ、と僕も楽しくなる。
そして、少しずつ、僕も毒されてきた。
大好きなスイーツを買ってもらって嬉しくて、つい、両手を挙げてくるくると踊ってしまった。

距離が近いから、影響を受けやすいのだろう。
体育の創作ダンスの授業なんて大嫌いだったのに、喜びの表現手段として僕まで踊るようになってきている。

実家に帰った時とか、他に誰かいる場所とか、人前でやらないように本当に、本当に気を付けようと思う。

9/6/2024, 11:05:56 PM

【時を告げる】


今書けそうにないのでまた後で

9/6/2024, 12:19:32 AM

【貝殻】


昔どこかの砂浜で、小さな薄桃色の貝殻を拾い集めた記憶がある。桜貝というものらしい。

でも、それがどこだったのか。
私は貝殻を拾えるような綺麗な砂浜に縁があっただろうか。どこかに海水浴でも行ったのだろうか。
それがいつのことだったのかも全然覚えていないのだ。

拾った貝殻は、当時宝物入れだったクッキーの缶に入れたような気がする。そのクッキー缶もいつかどこかに消えてしまった。

だからかもしれない。
貝殻という言葉に、私はほんの少しの感傷と懐かしさを感じるのだ。

9/3/2024, 11:54:00 AM

【些細なことでも】


恋に落ちるきっかけなんて人それぞれなのだろう。たとえ些細なことでも、胸の奥の柔らかい場所に刺さって忘れられない。

僕にとって、それはうっかり触れた君の手の少しのかさつき。しっとりと柔らかいのかと思えば、水仕事でもしているのだろう、働く人の手だった。

この人は頑張っているのだと思った。
支えたい、応援したい、傍に居たい、役に立ちたい、味方でありたい。突然ぶわりと湧き上がった思いに翻弄された。

好きだと伝えないという選択肢はなかった。
振られる可能性なんて考えていられない。
気持ちが膨れ上がって破裂してしまいそうだ。
この思いはちゃんと外に出してやらないと。

応えてもらえなくてもいい。
とにかく伝えて、後のことはそれからで。
だから、ええと……そうだな。
僕は明日にでも、よく効きそうなハンドクリームを買ってこようと決めた。




9/2/2024, 10:56:27 PM

【心の灯火】


色々書けそうなお題なのに、書きたいものがすんなり出てこない。
そもそも心の灯火ってどんなものかと。
調べてみると仏教とカトリックが出てくる。
宗教色のある言葉なのか?
進むべき道を示すものと考えたらそうなるか。
生きる糧になるものだったりもするのだろう。

灯火といっても色々ありそう。
小さな蝋燭のような灯りかもしれない。
温めてくれる焚き火かもしれない。
明るく闇を払うものかもしれない。
自分自身で燃やしているのか、それとも他人に照らしてもらっているのかでも違いそう。

人それぞれなんだろうなあ。
私にはあるのかな。
それがどんなものなのか、あまり考えたことはなかったな。


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