一筋の光が差し込んできて…
私は拙い羊飼い。
今日も草を求めて草原を歩いていた。
「今日はここらへんにしてもう眠ろうか、」
歌えばたちまち羊がおとなしくなるおまじない。
『 小さな羊たちよ
今宵は此処で眠ろうよ
緑の牧場の夢でも観ようよ
さぁ、安心しておやすみ
観てご覧あの星空
今まで観たことがない
本当だなんて綺麗
何かが起こりそう。 』
一筋の光が差し込んできて…
天使が舞い降りた。
『 ハレルヤ、ハレルヤ
ハレルヤ、ハレル、ハレル、
恐れることはありません
大きな喜びを伝えます。 』
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哀愁を誘う
うちの部屋で勝手に…何しとんねん、
風が強く吹いた。
誰も居なかった、
忘れよう。
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鏡の中の自分に笑いかけると、
鏡の中の自分が笑ってくれるのよ。
彼女は呟く。
人には見えない
「それ」
を相手にすると皆んなから嫌われる。
知っていても見えてしまうので、
嘘つき、嘘つき、嘘つき、
何度言われたことか、
一度だけでいいから、
誰かと笑いあいたい。
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眠りにつく前に彼女に花を添えた。
大きく綺麗な睡蓮。
蒼白くなってゆく彼女の肌に映える大きな睡蓮。
私もそんなに長くは無い。
誰かが呼びかける冷たい声に大きな銃声。
彼女の肌に精血もまた映えるものだな。
綺麗な身を汚したくは無かったが…
まぁこれはこれであり、か。
おやすみ
私の小さなお人形さん
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永遠に
続く
事はないけど
来た
のかと
思う時が
来るのかも
寒さ
が聞こえ
濡れる窓
増してくると
ラジオがなる
肌が透き通る
夜景
に
箱庭
有り難う。
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