カーテンを開け日の光を部屋に入れる…事は無い。
何故かって?
アルビノと言う病気の所為もあるが
単に眩しい。
そんな気持ちに目もくれず、
彼はシャッとカーテンを開けた。
「嫌ー眩いー」
[日の光浴びろー、ってアルビノか、]
「別にええねんけど、ちょっとは配慮してーや」
[すまん、すまん、]
「まぁ、何かの所為にするんもよーないか、」
まだ眩しい日の光だが何だか暖かい気がした。
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束の間の休息
学校の、教室の、机の中に、
束の間の休息
お家の、お部屋の、本棚の中に、
束の間の休息
本を開けば世界が広がる。
本を開けば心が踊る。
本を開けば、本を開けば、
見えない世界も見えてくる。
本の埃を払う。
世界に一つだけ。
世界に一つだけの私の世界。
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力を込めて、
大きな壁を押す。
「うああああああ」
こんな大きな声がでたのかと笑みをこぼしながら。
「うああああああ」
大きな壁を押す。
なんの為に?
知らねーよ
誰の為に?
ふふ、自分の為だよ
もう、諦めたら?
上等だ、やってやるよ
うああああああ、
おりゃああああ、
大きな壁が動くまで
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過ぎた日を想う
晴れの日
雨の日
風の日
雪の日
あの窓から見た景色は
忘れられない。
空に浮かぶ月、雲
何故か忘れられない。
あの縛り付ける鎖さえも懐かしい。
ありがとう、
さようなら、
過ぎた日を想う。
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星座の神話
昔、昔ある少女が必死に生きていました。
親の圧力と友達のいじめにも耐え抜いていました。
そんな時少女が空に向かって叫びました。
「もう、死にたい」
とても哀れに思った神様が
少女を空にあげて星座にしてくれました。
ある少女の星座。
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