今一番欲しいもの
愛とか 温もりとか そんな生暖かいものは要らない、
私は今、私を取り戻す時間が欲しい。
私が私を取り戻す時間…
でもまだ何もできていない
ただ散らかった部屋の窓際で
虚ろな目をする君のそばにいる
(ねぇ、私はどうしたら蟻になれるの)
(ねぇ、私を蝕むほどの蜘蛛はもうきえちゃった?)
君は窓際で虚ろな目をしているままで
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フルーツバスケットより
私の名前は桜川猫未
明るくて、健康で、みんなを笑顔にしてくれる
なんて、意味は私の名前には無い
自分で決めたから
別に哀しいわけじゃないけれど
あなたの名前は?と聞かれると
…、桜川猫未です
と、なんだか虚しい気持ちになる。
姉の名前は美紅(みく)
私の名前は嘘塞(こみ)
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私だけ、私だけ、
いつからかその言葉が後味を悪くする。
私だけ、私だけ、
「そんなに君はいろいろな人から好かれてるの?」
「そんなに君はいろいろ優遇されてるの?」
「なんで?」
「じゃあ、なんでそんなに冷たい目で僕を見るの?」
「なんで?」
「なんで?」
「なんで?」
ふふふ、
「僕の言葉嫌でしょ」
全部
全部 全部
全部
全部 全部 全部
全部 全部 全部 全部
私だけ
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フルーツバスケットより
遠い日の記憶
たまに ふと、あの日が蘇る
あの日が蘇る
私の世界は窓からの景色で終わっていた。
いつもと変わらぬあの景色
傍から見ればその景色も綺麗と思えただろう。
だが、今はその景色でさえも心を締め付ける。
あの日を境に私は変わってしまったのだ。
別に戻りたいわけでもなく、むしろ消してしまいたい
遠い日の記憶
『さようなら』
過去の自分に告げる日は訪れるのだろうか
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空を見上げて心に浮かんだこと
空青さって何?
光の反射とかなんとかって先生は言ってたな
でもなんか空っていいなー
私は雨上がりの空が好き
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