No.4

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10/26/2024, 12:47:45 PM

南京錠で鍵をかけた、君の心の扉に3回ノックする。
コンコンコン
中から君が言う。
「あいことばをどうぞ」
口を開いて、あいことばを伝える。



愛言葉

10/25/2024, 6:11:48 AM

深夜に響く駅メロに、君が腰をあげるのを黙って見ていた。
「じゃあ、」
スーツケースが地面を擦る音と警笛で、掻き消された。
なんて言ったの?
聞き返す前に人混みに紛れた君と、立ち尽くしたままの僕。
言おうと思って駅まで着いてきたくせに、結局言えなかった。



行かないで

10/19/2024, 10:59:45 AM

小学校のときの親友と、高校で再会した。
キラキラしていて、明るくて。すぐに人気者になった君に話しかける勇気がないから避けていた。
そんなある日、君のカバンから飛び出たお守りに気付いた。それは小学校の卒業式でお互いに交換した、手作りのお粗末なお守り。
自分はいつの間にか無くしてしまったそれを君が大事にしているのを見て、自分だけ置いていかれたような気持ちになった。
君は前に進んで、僕は後ろに進んで、まるですれ違ったみたいに。




すれ違い

10/15/2024, 2:18:12 PM

「 」

あっ、そんな事言っちゃだめ
それ、言霊にならないといいね
ほら、口は災いの元っていうし
まあ、いつか反省するならいいよ
でも、私はずっと見てるからね



鋭い眼差し

10/13/2024, 7:08:46 AM

目を覚ます。少しの居眠りのはずだったのに、いつの間にか寝てしまっていた。
両手を組んで、伸びをして、そしたら遠くから足音。
サイズの合わないスリッパの底を引きずるみたいな足音は、多分君だ。
寝起きの顔を見られたくないからもう一度机に突っ伏して、でも心臓がうるさすぎて、二度寝なんて到底出来そうになかった。



放課後

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