おばあちゃんのセーター
懐かしいよくおばあちゃんがセーターを編んでくれていた。ひと編みひと編みにあたたかい思いが編まれていてちくちくするはずのセーターなのに心地よかった。
市販のものを買って着るとチクチクして
なんか痛い
おばあちゃん会いたいな
#花鳥風月
落ちてかないように
落ちていくのは簡単だ。油断しているとどこまでも落ちていく。
なのに這い上がるのは大変だ
だから息をつく暇もなく頑張り続ける
落ちないように落ちないようにと必死で足掻く。
#花鳥風月
決心
結婚しない
そう決心していた
他人と暮らすなんて疲れるだけだし、
第一私が誰かを愛している姿なんて想像もできない、
愛してるとか好きとかそんな不安定な人の気持ちで自分の人生を縛られるのは嫌で
なのに、なんで私はこのまま一人でいることに恐れているのだろうか
あぁそうか私は自分自身を縛り付けていたのか
少し知らない世界へ踏み出してもいいのかもしれない
余計な先入観は捨て、思うままに
そんなことを考えていなかったらあなたにあえなかっただろう
あなたのおかげで私は幸せだ
わたしをみつけてくらてありがとう
これからよろしくね
#花鳥風月
真っ白な頃に
誰か教えてほしい
私のことを
誰か教えてほしい
真っ白だった頃の私を
いつからか何が私がわからなくなった
何が本当の気持ちなのか何が嘘なのか
嘘で塗り固められた私
心の奥の叫びは聞こえそうで聞こえない
この嘘を洗い流せたら
少しは楽になるのだろうか
あー考えるのも疲れた
私は何が好きなの?
望まれた答えしか用意していない私に私が本当に好きなものなど知らない
周りの期待している私しかわからなくなった
肝心なところも全て私は知らない
ほんと自我がない
ありのままの自分を知りたい
やり直せるかな、まだ知れるかな
そんな疑問誰にもいえなくて
「どうしたらいいの」そんな私の声は風とともに消えていった
#花鳥風月
愛を知った私は
朝目覚めて支度をして家を出る。
朝は自分が虚しくなってくるから嫌いだった。私の家は両親が朝早くから仕事に行っていていなかった。みんなが「行ってきます」
と言っていることに憧れ、誰いない部屋に「行ってきます」と言って出てきたこともあった。学校であった楽しかったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、むかついたこといろんなことを話したくても誰にも話せなかった。両親は何不自由なく生活させてくれたけれど本当にそれだけ。愛をもらったことは?一緒に喜び合ったことは?
そんな私は温もりを知らないまま大人になり、人の愛し方がわからなかった。
だけど、これからは感じてみたい
愛というものを
貴方がその気にさせたのだから
桜が咲き始めた頃に出会った貴方に
温かく包み込んでくれる貴方に
私に愛というものを教えてくれた貴方に
私は恋をした。
とてもとてもおそい初恋を
#花鳥風月