冬支度
もこもこのパジャマに
私の大好きなJILLSTUARTのハンドクリーム
もふもふの毛布に
暖かいココアに
コンビニの熱々の肉まん
今年は夏が長いって嫌になってたけど
急に冬が近づいてきた
と言ってもまだ昼間は暖かい
冬が来たと思ったら一瞬で1年が終わる
冬支度
毎年当たり前のようにやってるけど
意識してやると意外と楽しい
時を止めて
(実話 少し閲覧注意)
(読んでくださる人がいるだけで心が癒えます)
周りの世界が動いている
自分だけ置いていかれてる心地がして目眩がする
置いてかないで
そう願っても誰も気にしてくれない
誰も私の存在に気づいていない
誰か私に生きていていいよって言ってよ
私は中学生の時にいじめられていた
今は笑って生きてるけど
何度も死のうって考えてた
楽な死に方って何度も何度もスマホで調べた
死にたいって言ってる人はほんとは死にたくない
そうネットに書かれてるけど
ほんとに死にたい気持ちになった事あるの?
いじめられた事あるの?
死にたくなる原因っていじめだけじゃないけど
なんで死を簡単に捉えてるの?
本気で苦しんでる人の事考えてる?
今でもいじめられた時の事を思い出すと
吐き気がする
いじめっ子の顔を思い出して
気持ちが抑えられなくなって
目の前にある紙をビリビリにしてしまったり
頭の中だけでやり返したりした
自分がいじめられている時は
生きている意味が分からなくて
みんな動いて生きてるのに
自分だけ固まって周りの人をただ見ていた
学校に行っても
私が通りすぎるだけで私に聞こえるように
なんでおるん?
消えろよ
って言ってきたり
荷物を近くに置いただけで
睨まれて荷物を遠くに持ってってため息ついたり
私の存在そのものを否定された
先生にも見放されて笑われた
家に帰っても辛くて勉強に手がつかなくて
ずっとスマホ触ってた
スマホで"死に方"って調べてる時だけ
その時だけ
なぜか生きた心地がした
でも知れば知るほど実行したくなって
でも調べるのが辞められなくなった
それを見て親がスマホやめろって怒る
スマホがなかったら私はどうなってたのかな
人と話すのが怖くなって
生きるのが嫌になって
ずっといじめの原因だった部活を途中でやめた
それで楽になると思った
解放されたと思った
それなのにずっときつい思いは変わらなかった
私は自分を捨てていた
何を言われても適当に返事をして
どうなってもいいやって何も考えなかった
ほんとにいじめに対しても心が鈍感になって
何を言われてもなんの感情もわかなくなった
笑う事も無くなった
つらいとか苦しいとかうざいとか
何もかも分からなくなった
いじめの根元と遊びに行った
というか無理やりついて行かされた時があった
その時には私の容姿を馬鹿にした
私二重だからアイプチとか要らんのよね~
私足細いからこんなんいらんのよね~
卒業写真ブスやった!笑
って
私は目も一重だし足も太いし顔もブスですよ
なんでこんな私生きてるのって
その時なんの感情もわかなかった私の心に
また死にたいって感情がわいてきた
うざい
辛い
という感情もわいてきた
その時少しだけ人間に戻った
時を止めて
そんな事しても
私の心は何も変わらない
いじめてきた人の顔は忘れないし
ずっと恨み続ける
恨むっていうか
私の記憶からは消えない
時を止めて
そんな事するくらいなら
私からこの記憶を消してよ
お願い
誰か…
キンモクセイ
あそこの道を通れば
微かにキンモクセイが香る
でもどこにその木があるのか分からない
ふと香りの先を探したくなった
匂いが強い方に進んでいく
だんだん匂いが近づいてきた
でもある道を曲がったら匂いが薄くなった
また来た道を進んで
戻ってきてを繰り返す
こうなったら探しきらないとってなぜか焦る
ずっと我を忘れて進んで
ふと我に返る
ここはどこ?
急に血の気が引いた
キンモクセイの香りにつられて
迷子になってしまった
行かないでと、願ったのに
ずっといっしょにいてね
やくそくだよ
俺が子どもの時 君と約束した
ゆびきりげんまん
でもね
俺が小学生の時
君は他の男子と話してた
その時は嫉妬という感情が分からなくて
ただモヤモヤしてた
中学生の時
君には好きな人が出来たみたい
俺と一緒にいるんじゃなかったの?
君に伝えてみた
そしたら君はねこう言ったんだ
私たちただの幼馴染じゃん
何言ってんの笑
そう言って俺の好きな笑顔をみせた
俺はその時よく分からなくなった
とっさに手が動いた
それから1ヶ月後君は遺体で発見された
僕はお葬式に行った
君の顔を見た時 涙が止まらなかった
君の両親は俺の事をよく知ってたから慰めてくれた
いつも一緒に居てくれてありがとう。
嬉しかったと思う。ほんとにありがとう。
俺はその言葉を聞いてもっと涙が溢れてきた
俺の手で壊したのに
ありがとう。って言ってくれる
俺は間違って無かったんだ
"嬉し涙"を流しても許されるんだ
行かないでと、願ったのに
君が俺から逃げたんだよね?
俺は俺の手で君を壊したい
俺の事だけ考えればいいし
俺だけとずっと一緒にいればいい
これからずっと一緒だよ
俺もそっちに行くね
地面が近くなる
もうすぐだよ
頭が痛い
痛いいダいいたイ
ずっと一生はなれられないよ
秘密の標本
1枚プラスチックをめくる
これを見てると君の肌の温もりを思い出せる
君の全てを感じられる
また1枚めくる
君の事を思い出して
立っていられなくなる
息が苦しくなるのが心地いい
もう我慢できない
手が伸びる
片方の手でまた1枚めくる
この標本には君の全てがある
君の骨の髄まで好きだった
君が僕の事を捨てない限り
僕も君とずっといたかったよ
でも裏切ったのは君だよね
君がずっと僕のそばにいられるように
この僕だけの標本を作ったんだよ
声は聞こえないし
ぬくもりも感じられない
甘い香りもかげないし
話す事も出来ない
でもね
これ見てると体が反応するんだ
君を求めてしまう
好きだよ
体から力が抜ける
頭がぼーっとする
標本を閉じる
この瞬間が1番好きだ
君のことずっと死ぬまで好きだよ
キミがのぞんだ結末だよね
ずっといっしょ
はなれないでね
もうはなれられないケドね
すキダよ