春乃 夕やけ

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12/5/2025, 7:29:04 PM

渋谷。早くもサンタクロースを迎えるために、明るすぎる装飾を施している。このきらめきが奇跡みたいで、街そのものが、リースのよう。僕たちは今、赤い靴下の中にいるのかもしれない。

11/30/2025, 2:29:52 PM

あの人の一片、一話に自分が登場して、少しだけでも、君を笑わせたい。そう思ったのなら、それが紡いでいくべき物語。

11/24/2025, 5:19:41 PM

大切な人の心を開きたくて、そのための鍵を欲しがる。しかし、辺りをどれだけ探しても、鍵が見つかることはない。
それは君のてのひらに握られていて、君の優しさで、自ら差し出してくれるものなんだ。
きっとそれが愛なんだと思う。

11/21/2025, 8:14:19 PM

ぼんやりとした場所で、ゆっくりと体を近づけて、見たこともない君の隣を歩いていた。幸せだった。暖かかった。
僕の名前を呼んでくれた君の声が、段々と母の声に変わって、夢が叶った夢が、壊れていく。
この世界は、少しだけ、朝の光が強すぎると思う。
未だ夢をみている僕の、人生で、唯一、愛された、記憶。

11/10/2025, 1:01:03 PM

どれだけ求めても、努力をしても、この寂しさが、消えることはなかった。もがいてもがいて、涙を流しても、それを拭いてくれる人など、いるはずもなかった。
そんなことも忘れかけて、やっと訪れた休日に、酒と飯を流し込む。カランっと缶が倒れて、はっとする。
あの時、子供の時、自分が鬱陶しいと嫌悪感を示した、酒を飲む大人たちも、こうだったのかと、今になって気づく。

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