君と居れば
どんなときでもココロオドル
秋の夜長
とりとめのない昔話で盛り上がろう
厳かに月が輝くこの部屋で
僕たちは何を思い出し何を忘れて居るのか
語ろうか
記憶の彼方の淡い日々を
部屋で揺れるススキが
夜風に揺れながら聞いているから
いつもココロオドル日々を
君が居れば
どんなときでもココロオドル
秋の夜長
探し出せない未来の話で盛り上がろう
月明かりが輝きを増してきたこの部屋で
僕たちは何を得て何を捨てて行くのか
語ろうか
不確かでも存在する明日を
部屋で揺れるススキが
夜風に揺れながら信じて居るから
いつでもココロオドル日々を
#ココロオドル
慌ただしい毎日の中の
束の間の休息
その中で僕は青空を見上げ思い耽る
かつて同じ夢を見ていた君よ
元気にしているかい?
笑顔を忘れていないかい?
今でもあの歌手がすきかい?
…君が『いつか聞いてみなよ』と教えてくれた
歌のタイトルは
もう既に忘却の彼方だけれど
君の笑顔だけは忘れない
あの頃、本当に楽しそうに笑っていた
あの笑顔だけは
…ふと、時計を見る。
既に僕の休息の時間は終わっていた
慌ただしい日常にもどり
僕は君を再び
記憶の彼方に沈める
#束の間の休息
眠れぬ夜に
開く星座盤
揺蕩う物語を
ひとつこの手に取って
今日は何を語ろうか
アンドロメダの話かい
それとも十二星座のどれかを
ぼつりぽつり
呟くように語りゆく
眠れぬ夜が
静かに更けていく
君は何時しか
寝息を立てて
眠れぬ夜に別れを告げ
僕は物語を君の傍らに置き
静かに部屋を出る
おやすみ、良い夢を。
おやすみ、明日の奇跡を。
おやすみ…
#星座
いつか巡りあえたら
どんな話をしよう
楽しい話?
嬉しい話?
…それとも…。
君に巡りあうまでの
寂しかった、って話?
話したいことは、
きっと
たくさん。
けれど、たぶん。
案外、無いのかもしれない。
…だって『巡りあえた』
それ以外
幸運なことは…
話せる事は…
無いのだから。
#巡りあえたら
奇跡をもう一度、もう一度だけ。
そう願い生きて来た
僕はどれだけの『奇跡』を望み
消費して来たのだろう
解らないまま
また明日がくる
君を想いながら。
『奇跡』を願いながら。
#奇跡をもう一度