10/1/2021, 1:43:47 PM
昔、君は言っていたね
“黄昏”は『誰そ彼』なんだと。
太陽が眠り行く夕暮れ時の街中で
誰の顔もわからなくなって
ただわかるのは
近づく夕闇とまばらな人影
その人影の中
僕は君の姿を探して
探して
探して
探し続けて
いつしか夜の帳の中
四角い夜空に浮かぶ三日月が
僕の孤独を照らし出す
#黄昏
9/29/2021, 11:21:50 AM
誰もいない
君すらもいない
この静寂に包まれた部屋で
僕は真夜中の月を見上げ
君を想う
そう
在り来たりな言葉しか
詩しか思い付かない
けれど
君を想う気持ちだけは
在り来たりなものでいい、
そう、思うよ。
名もなき静寂に包まれた
細やかな幸せの中で。
#静寂に包まれた部屋
9/28/2021, 4:15:04 AM
たまには君と雨宿り
通り雨だよ
そう笑う君の頬に雨粒ひとつ
涙のように流れていく
『離れたくない』
そう呟いた君は静かに
僕の手を握る
いつしか雨はあがり
美しい虹がかかる
僕と君は手を繋いだまま
不確かでも必ずたどり着けると信じる
幸せを求めてゆっくりと歩きだす
#通り雨
9/26/2021, 5:03:03 PM
もうすぐ
街が金色に染まる
そしてまた
寒く凍える冬がくる
その時僕は
何を思い、何にわずらい
何に迷い、何に苦しみ
何に光を見いだすのだろうか
その答えを今の僕は
未だ持ち合わせてはいない
#秋
9/25/2021, 6:18:24 AM
いつもいつも
自分にとって『大切なもの』は
形の無いものばかりだ
『絆』だったり
『想い』だったり
『心』…だったり
だけれども
それで良いのかも知れない
“形のないもの”なら
幾らでも形を変えられるだろう?
たとえば些細なモノにでも
『特別な想い』をこめられる
…僕は、そう思うよ。
いつでも『形の無いもの』だけが
僕の傍らにいる
#形の無いもの