NoName

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11/16/2023, 12:02:37 PM

私とあの子は夕闇に紛れて細い路地を全力でかけていった。やっと、やつらをまいたかと思ったら、目の前を大きな影が横切った。とっさに息を潜めて途端屋根の軒先の陰にかくれた。そして、そっと後退りをする。振り返ると、一緒にいたはずのあの子が、いない。一体どこではぐれた?とうとう、私たちは離れ離れになってしまった。ここは、本体と影が引き裂かれるところ。

11/15/2023, 1:06:54 PM

子猫、なんて可愛い子猫ちゃん!!
私は無理やりそう思い込んで、彼女の猫を撫でた。本当は、それほど可愛いと思ってないのに、無理やりその感情を押し込めている。
あー、やだやだ。けれど、大人というのは、ときには、周りに合わせなきゃいけない。自分が、この子の親だったら、やっぱり嘘でもかわいいと微笑んでほしい。

己の心が、元気かどうかは、この周囲への配慮に違和感なく溶け込めるかどうかで測れるものなのだと、ふと、気づく。ということは、私は今、相当疲れているのだ。ふー。つまんない、
もう、お風呂はいって寝よ。