('ω')ノ 【遠くへ行きたい】
もうずっと昔、『遠くへ行きたい』と
今にも泣き出しそうになりながら言った人がいた
気付くと その人はすでに去ったあとだった
だけど きっと 気付いただろう
清算されていない過去の痛みが
ずっと 自分を 追ってくること
逃げられないと分かっていながら
遠くへ行ったの?
私たちを 過去にしてまで?
('ω')ノ 【クリスタル】
輝く心 クリスタル
キラキラと輝くのは、
楽しいことや喜びだけじゃないよ
悲しいことも、苦しいことも、怒りも、
感じるには ちょっと嫌なザワザワやざらざら
蓋をしたくなる疾しさや恥ずかしさも、
みんな、みんな、クリスタルだよ
誰しも 持って生まれてきた 心の針 結晶
だけど、多くの人は 見落として過ぎていく
なんで自分ってこうなんだろう…
なんで自分は 出来ないんだろう…
その 素敵な質問の向きは、
本当はクリスタルに向けてあげるんだよ
『自分は なんで そう感じたの?』
そうすると、クリスタルは輝きだすよ
自分が自分を知るという ただそれだけなのに
とっても 喜んでくれるよ
そんなことを していると
クリスタルは もっと 大きくなりたくて、
輝きたくて 更に色んな現実を連れてきてくれる
勿論、楽しいことだけじゃないけれど、
その度に 自分に立ち戻って 聞くといいよ
クリスタルは いつも側に
心の中で 話しかけられるのをずっと待ってるよ
('ω')ノ 【夏の匂い】
夏の匂いは、記憶の中
晴れやかな日の 草木の成長
耳をつんざく蝉たちの音
突き抜ける空の青さとピタリと寄り添う雲
青々と育ち、光を反射させる稲の輝き
夕時に漂う家庭の味
これらすべてが僕にとっての夏の匂い
記憶の中の 夏の匂い。
('ω')ノ 【カーテン】
ほんのり透ける淡い色味の そのカーテンは、
見るからに 柔らかそう。
少し開けた窓から入ってくる風に 揺られて、
膨らんだり、サラサラしたり。
まるで 生きているよう。
外では なんだか暖かそうな日差し、
見ているだけで気持ちよさそう、手を伸ばしたい。
カーテンが、大きく波打った。
外はあんなに、気持ちの良さそうな場所なのに
見ているこちら側は、真っ暗。
周りには なにもない。家具も、なにもない。
そっか。
この家は、私の心そのものなんだ。
カーテンは、あんなに柔らかそうで優しく見えるのに、波打って喜んでいるんだとばかり思っていたのに、私への威嚇なのかもしれない。
大好きだと思っていた そのカーテンは、
私の心と、世界との仕切りでしかなかったのだ。
('ω')ノ
夏の気配といえば、やっぱり 空気。
風が運んでくれる草木の匂い。
季節の移り変わりに感じる、≪なにか≫だったり。
私にとっての≪なにか≫は、過去が鮮やかに蘇る四季の移ろい独特の感覚かもしれない。