冬の始まり
朝、起きて窓のカーテンを開けると、結露している。
これが私の冬の始まり。
終わらせないで
自分で自分の命を絶つー自殺ってすごくもったいないことだと思います。
つらいのも苦しいのもわかります。生きているのが嫌になることもわかります。たとえこの先、生きたとしても、幸せにはなれないとも考えます。
ーでも、つらいのは今だけかもしれないんです。
これから先、楽しいこと、嬉しいことたくさんあるはずなんです。人並みの幸せが得られなくても、天気がいいとか、公園の花がきれいだとか、そんなことでも感じられたらそれで良いのです。
ーこれからまたつらいこと、苦しいことがあるかもしれない。今よりひどくなるかもしれない。
ーそうかもしれないけど、それは今じゃないんです。
その時になったら、また考えればいいんです。
ーだから、まだ終わらせないでください。
あなたの命は一つしかなくて、一度きりの人生なので。
長々と書きましたが、私の自殺に対する考えです。
いまだ多くの人が自殺を選ぶ世の中で、ちっぽけな私の考えなんか埋もれてしまいそうですが、こういう形で残しておきます。(みけねこ)
愛情
「寒くなるから」
お母さんがホッカイロを箱ごと買ってきて、言った。
一個ずつじゃなく、箱ごと。
これはお母さんなりの愛情だと思う。
微熱
風邪を引いてしまった。
微熱だから大丈夫だと言って、いつも通りにしようとするが、すぐに彼がベッドに押し戻してしまう。
ーそんなに心配しなくていいのに。
ーダーメ!今は平気かもしれないけど、こじらすと大変
なんだから。今日一日大人しく、俺に看病されてて!
不器用ながら、彼は家事や自分の仕事をする。
ただの微熱にそんなに心配しなくても、と思うけど。
いつもより側に感じる、彼の気配と音が心地よくて。
すぐ下がってしまいそうな微熱が、ずっとそのままだったらいいのに、と考えてしまった。
とある日の風邪を引いた彼女と看病する彼の話。
太陽の下で
季節が巡り、日の出ている時間が短くなった。
また、曇り空の日が多くなった。
そんな中、久しぶりに太陽が顔を出した今日。
私はあなたとかじかむ手を繋いで、街に駆け出した。
肺に入ってくる空気が、キンと冷えていた。