11/4/2023, 1:39:21 PM
哀愁をそそる
結露した窓、紅葉したモミジ。
赤い子供の手みたいな葉っぱを栞にして。
君は文庫本を読みながら。
ふっと、窓の外を見やる。
その仕草が、なんとも哀愁をそそるのだ。
とある秋の日の二人の話。
11/3/2023, 1:32:13 PM
鏡の中の自分
ー鏡に映った姿は反転した姿。
成績優秀、容姿端麗、いつも明るく、クラスの人気者。
鏡の中の自分がこちらの世界に出てきたら、私はそんなふうになれるだろうか?
はたまた、逆に私が代わりに鏡の中に入ってしまうのだろうか?
こちらの自分とあちらの自分。どちらも自分なのに。
ーどうしても、本当の自分が暗くて、嫌になる。
無理矢理作った、仮面のような笑顔は、
鏡の中で反転して、まるで本当に私が、
楽しそうに、嬉しそうに、微笑んでいるように見えた。
11/3/2023, 5:05:42 AM
眠りにつく前に
「あったかめた、ミルクちょーだい」
眠りにつく前のお約束。
君と一緒に、ホットミルク。
今夜もいい夢が見られますように。
とある夜の親子の話。
10/31/2023, 11:21:47 AM
理想郷
時間に追われることなんてなく。
試験や仕事なんてなく。
「勉強しなさい」 「仕事しなさい」とうるさく言われず。
自分の好きなものだけたくさんあって。
好きな時に食べて、寝て、好きなことを堪能する。
そして、自分の他に誰もいない。
そんな理想郷があったらいいのに。
ーあなたの理想郷は、どんなところですか?
10/30/2023, 2:14:00 PM
懐かしく思うこと
早く卒業したいと思っていた小学校。
大きくなった背丈で、広くなった視界を見てみたかった。
そんなふうに卒業し、何年過ぎても。
ーやはりあの頃が一番楽しくて、子供だったと。
今更だけど、懐かしく思う。