目を閉じると
両側に無数のランタンが並んでいる
1つずつ火を付けると記憶が蘇る

家族と楽しく出かけた記憶
初めて挫折した思春期
数々の失恋
新しい趣味を見つけた瞬間

様々な感情も思い出す
体験や思い出が増えるたび
記憶のランタンはこれからも増え続ける

外は大荒れ
冬へ向かっている天気だ
そろそろ霙が降る頃だ

例年は雪が降るのが憂鬱で仕方なかったが
今年の秋は熊の出没のせいで外出大変だった
冬になれば普通は冬眠するらしいので
子供の頃以来の冬が待ち遠しい感情がある
とは言え、本当に冬は熊は出没しないのだろうか？
一抹の不安がよぎる

君を照らす月はいい仕事をする
だって、知らなかった魅力を
引き出してくれるから

久しぶりの日差し
カーテンから木漏れ日が差す
心地よい暖かさ
しかしあっという間に雲が多くなった

まだ温もりが残っている絨毯は
木漏れ日の跡

ささやかな約束は
出来る人と出来ることしかしない

食事に行く
イベントに行く
お土産を渡す

そんなささやかな楽しみを共有する
そんな小さな積み重ねが信頼を作る