いらない

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12/8/2024, 11:36:27 AM

*ありがとう、ごめんね。

きっかけは本当に些細なことだったかもしれない。小さな歪みがゆっくり、ゆっくり、と大きくなって気づいた時には埋めることのできない溝になっていった。
もう戻れないんだと漠然と思ったときには、あなたの手を私が離した。優しいあなたはそれでも私の手を握り返そうとしてくれた。
ずっと伸ばしてくれる手に向かって首を振った。
最後くらい我儘をきいてほしいだなんてよく言えたと思う。
涙は流さない。あなたが好きだって言ってくれた笑顔で伝えよう。
ありがとう、ごめんね。

12/7/2024, 7:13:29 PM

*部屋の片隅で

ただ何もせずに眺める天井の白
嫌なことを忘れてしまいたいなんて夢のような話
うつらうつらと無駄に睡魔と闘って、勝ったあかつきに空虚な時間を手に入れた
安らぎを求めて小さな箱を手に取って、ひとに対しての劣等感を抱いていく
また寝れない時間が続くんだと目を閉じた