そして、
これで物語はおしまい!
魔王は勇者に倒されて、世界に光が戻りました。
ぱちぱちぱち〜!
でもね、全然勇者は帰って来ませんでした。
そう、勇者は故郷にまったく戻ってこないのです。
捨て子であった自分を育ててくれた両親、親友、結婚を約束した幼馴染。みんなみんな初めの村にいるのに。
もういらなくなってしまいましたか?
本物の王族の父親、旅を共にした仲間たち、ぶつかり合ったライバル、そして運命的な出会いを果たしたお姫様。なんて素晴らしいのでしょうか。
それでも始まりの村のみんなは暖かさをもって君を待っているのに。
勇者は魔王を倒しました。そして、
tiny love
特別な日だから
ちょっと違うブラを着けて行こうと思うの
きっとこれが些細な好きの証明
おもてなし
おもてなしって迎えるときにするイメージがある。でも、私が好きなのは見えなくなるまで相手を見送ること。あれ、これもおもてなしであってるよね?
道徳の授業か何かで初めて知ったんだと思うんだけど、いつもね、ついつい気にしてる。
もう会わないかもしれない、次会った時には忘れてるかもしれない、だからこそ尊く思えてくる。
実はね、ちょっと変な手の振り方をしてたの気づいてた? あはは、そっか。今日はもうちょっと気にしてみて?
消えない焰
疑いは一度灯ると中々消えない。
僕の中ではいつもそうだ。
寝ようとする中にもちらちらと揺れて心と頭をつなぐ糸を焼き切ろうとしている。
だから君のことが好きだった。
君のことは疑わなくてもよかったから。でもね、存外僕は君のことを信じ切っていなかったみたい。
「好きだよ」
って、それどこ見て言ってんの?
終わらない問
テスト週間中、僕は悪夢を見る。数学の問題を一生解かさせられる悪夢だ。どういう問題なのかは全く分からない。けれど因数分解や2次関数のようなものだった気がする。ただひたすらに数字が並べられていて、僕も何らかの法則に従って数字を書き続けていた。
そういう夢を見るときはもちろん数字の勉強をした後た。別に、枕元に問題集を置いているわけでもないのに勘弁してほしい。そしてこの問は永遠と続いて僕に苦痛を与えるが、その内容は頭の片隅にも残っておらず、まったく無駄なのだ。
一体何のためにこんな悪夢を見なければならないのだと僕は考える。それ自体が3回目以上のことだった。