視線の先にあるのは、ただ空虚な現実。
私だけどうして幸せになれる道がないの。
私には付き合っていた人がいる。
いや、正確には私ではなく私の演じているキャラクターに恋をしていたのだが。それを分かった上で私も付き合っていた。ただ本当は私の事を見て欲しかった。
その人に最期にその姿でお別れを言いに行こうとした時引き止められてしまい、振り払おうにも振り払えなかった。その人が悲しむところを見たくなかったからと今もそう思っているけれども、実際の所どうかなんては正直今も分からない。
そんな彼女とはもう別れて4年の歳月が経つ。今でも忘れられない人だ。別れた当初は彼女無しでは生きていけないと思う程だったが、今ではそれもいい思い出である。ただ最近ちょっとしんみりくるし、その子が他の誰かと幸せになってたとしたらそれは見たくない。別の人との失恋を経験したからかもしれないが。
いつか本当の意味で整理を付けて、またどこかで会える日がきますように。
以前の私は死ぬ事を考えていた。何も楽しい事がないからだ。友達はおらずいじめられており、どんなに努力を重ねてもそれが報われた試しがない。だからもう努力をせずに死んでしまおう、消えてしまおうと思った。……未遂に終わったが、というよりも周りが私の事を死なせてくれなかった。
今は特に何かに対して、終わりにしようと思うことはない。ただ何かをしようと思うだけの気力はない。前と変わったのは死にたいだとか消えたいだとか、そういった希死念慮や自暴自棄な面がないという事だろうか。
目にしているのはいつもと変わらない光景のはず。だけれど実際はどこかしら居心地の悪さを感じる。まだそこまで居場所がなく明らかな疎外感を感じているわけじゃないが、でもなんか疎外感を感じる。もういい、もういい。どうせそんなもんでしか私の価値はないんだから。