NoName

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12/20/2022, 2:25:43 PM

ベルが鳴ったので
お腹の中からでてきたの
扉を開けて

そして
もう一度ベルが鳴ったら
私の持ち時間は終わり

遠くで誰かのためのベルが鳴るのを
優しい気持ちで聞いている

12/19/2022, 11:18:31 AM

止まった時計を見るとなぜか寂しくなる。
なんだろう、取り残された感覚。
動かない秒針とか切なさの極み。

あと、ミニチュアハウスも苦手。
繊細な細工にワクワクする反面、誰もいない生活感溢れた小さな部屋に、突然 寂寥感が襲ってくる。

こういう自分だけがダメージ受けちゃうモノって、
思い出せない過去に何かがあったのかなあ。

きっと周りの人も、私には想像もできない何かで寂しがっているのかもね。

12/19/2022, 3:33:31 AM

冬は一緒に考える。
今年のクリプレとサンタの演出はどうしよっかって。

サンタを信じてくれる期間なんてほんの一瞬!

ふたりであの手この手で息子の希望を聞きだし、
今年はベランダにサンタの足跡つけてみようとか、
オーナメントクッキーにかじったあとつけようとか、
雪が溶けた後の水を用意しようとか…。
ふたりで考えている時間も楽しい。

タイムリミットが迫ってきてる。
まだまだ、信じていてくれていたらいいな。

12/17/2022, 3:09:59 AM

「風邪うつしちゃったのかな
 私、最近ずっと咳してたし」

今日は川西が発熱で休み。

「何か悪いことしちゃった」
目の前の紗奈が心配そうな顔をつくる。

でもわかってる。
これは、川西と自分が風邪がうつるぐらい一緒にいるっていうアピール。

「昨日の夜 話したときは元気そうだったのにな」
何もわからないふりしてそう言うと、紗奈の顔が一瞬ゆがんだ。
「さっきもLINEきてたし、大丈夫でしょ」
追い討ちをかける。

当人がいないところで不毛な争い。
風邪ひいてる場合じゃないぞ馬鹿男。

12/15/2022, 1:48:31 PM

ゆきふらばわがつみがゆるされむ

室生犀星の詩だっけ?
いつ聞いたかも覚えてないのに、なぜか忘れられない。

雪国生まれではないから、
たまの雪には純粋にはしゃぎたくなるんだけど、
降り続くうちに世界が真っ白になっていくのは怖い。

外界が見えなくなるぶん、自分の心に意識がいってしまうのかな。
雪のニュースに浮かれてたことが嘘みたいに、心がとつぜん静かになる。

言えないこと、忘れたふりをしていたこと。
雪が降る日は、妙に思い出してしまう。

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