10/10/2024, 3:56:01 PM
恥じらうこともしない肌の穏やかな温もりと笹の匂いのするカーテンの寝息
『涙の理由』
8/29/2024, 5:46:52 PM
カステラを頬張る隣人がいれば
『言葉はいらない、ただ…』
8/11/2024, 5:24:57 PM
金色の足で雨を踏みしめている何もかも吹き飛ばして行きそうな光を受けてなお
『麦わら帽子』
8/10/2024, 5:05:26 PM
欠落を流れている光だけが夢見の悪い尾びれを尾びれたらしめている
『終点』
7/25/2024, 11:29:19 AM
体を失ったあとで、扉の取っ手から指先から離れるとき、掴んだはずの鍵がもうはるか下で妙に澄んだ音を立てている
『鳥かご』