君との約束を何度も何度も反芻する
君の声を言葉を思い出して
カメラを買った
君との思い出を残したくて
美容室に行って新しい服も買った
君に少しでもかっこいいと思われたくて
毎朝ドキドキしながらカレンダーを捲る
そんな日々がたまらなく楽しい
2024/01/20_君に会いたくて
忍び込んだ先。社長室で隠し扉を見つけた。潜り、たどり着いたその部屋の中に置かれた複数のキャビネットを懐中電灯で照らす。ひとまず一番初めに目についた真ん中から調べてみよう。
スクラップブックがあった。無数の写真が貼られている。どうやら誰かの手記を撮影したもののようだ。
ぴしゃり、ぴしゃりと何かが滴っている音が聞こえる。
こんな水気のない屋内で何故?外は雨でも降り始めたのだろうか。
最後のページに貼られている写真。
血の海に転がる死体と真っ黒な日記帳の側には、黒い染みがあった。
2024/01/19_閉ざされた日記
木枯らしの風ってさ……なんか、いいよね。
強くて寒くて、そんなことないってみんな思うだろう。
でも、なんて言うのかなぁ……
あの猛々しい感じというか。強者感?って言うのかな。
……いいよね
誰にも干渉されずに、ひたすら力強く。
その力を誇示してくる感じとかさ。
羨ましいよ。
2024/01/17_木枯らし
美しいものというのは心を豊かにする。
では、美しいとはなんだろうか。
宝石?花? 確かに美しい
花を飾り、宝石で着飾れば、
成程それは自他共に美しいと称賛できよう。
しかし、何故だろうか。
私はそうは思わないんだよ。
宝石が、花が、あまりにも美しいから。
きっと、私では役不足なのさ。
2024/01/17_美しい
この世界は
不公平で不平等で不条理で不満
非合理で非生産的で非科学的で
なんともエラーの多いこと
誤りは正さないといけないよ
2024/01/15_この世界は