どうしても…

　どうしても許せないことがある。

　それはずっと心の中に残っていて、一瞬忘れたとて、
　何かのきっかけですぐ思い出してしまう。

　凄く忘れたいことほど、忘れられないから
　みんな、何かで気を紛らわそうとするんだろうな。

まって

　新しい学校にだいぶ慣れてきた5月頃。
　五月病なのかなんなのか。
　こうゆう時期こそ、身体を動かすのが億劫になる。

　特に、日曜日。
　大変な5日間が終わり、やっとお休みの土日の2日間。
　土曜日の日はとっても楽しい。
　日曜日の朝も、まだ楽しい。けれど、日曜日の3時頃。
　丁度空が少しオレンジ色になる頃、楽しかった気分
　は絶望に変わる。

　あーー！学校行きたくなーい！
　あと1日でいいからまってほしい！！

まだ知らない世界

　知りたいという好奇心と、
　知ったら後に戻れないという恐怖

手放す勇気

　妹に缶バッチをもらった。
　修学旅行のお見上げらしい。
　別に好きなキャラクターのものではないし、
　缶バッチ自体もそこまで好きじゃない。

　けれど、手放せないのは
　「妹が自分に買ってくれた」という過程があるから。

　手放したくないのは、缶バッチじゃなくて、
　妹との思い出だ。

光り輝け、暗闇で

　エアコンに電子レンジ、テレビ、
　そして、ドライヤー。
　照明が少しの間チカチカした後、部屋の中が
　真っ黒になった。
　そうだ、忘れてた。一気に電気使うとブレイカー
　落ちるんだった…。
　少し熱を持ったドライヤーを、テーブルの上に置く。
　そして、ため息をひとつ吐いてから立ち上がった。

　——スマホよ、君の出番だ。