幸せとは
幸せとは星が降る夜と
眩しい朝が繰り返すようなものじゃない
大切な人に降りかかった雨に傘をさせる事だ
誰かが言った
誰かが歌にして私の心に教えてくれた
いつか来る幸せを探して私は生きていく
今年も雪が降ってる
あー雪かきしたくないな
今年の雪は重たいな
絶対腰痛くなるなー
よし、やるか
無心で雪かき
ソリを見つけて
ふと、昔のことを思い出した
雪降ってきた~!サンタさんいついつ~!
終わりの見えない雪かきに目処をつけ
家に戻った
ストーブの前でぼーっとしていたら
小さい頃に戻った気がした
ベルの音が聞こえる
今年はきっと懐かしいあの頃に
幼い頃に少しだけ戻ってみよう
日本には季節がある
春・夏・秋・冬
四季折々の鮮やかさを感じたいと
他国から日本へ観光
もしくは移住する人がいるそうだ
私はとても不思議に思う
私は夏が好きだ
やっぱり夏が好きだ
私は夏に生まれた
実感する好きな季節は夏
大好物のすいかが沢山食べられるのは夏
友達と海に出かけられるのも夏
薄着で騒げるのも夏
なによりも、連休があるのも夏
学生の頃、私の誕生日はいつも始業式だった
夏休みが終わる合図は自分の誕生日祝いをした日だった
憂鬱な気分で誕生日を過ごすのが嫌だった
だからいつも思っていた
神様、夏を終わらせないで
…と。
今日はいい日だな
明日も晴れるといいな
今日はいい日だな
わ〜。綺麗なオレンジ色
そろそろ寝る時間だ
おやすみ
明日も太陽の下で…
いつかの夏休み
時期外れだと言うのに
貴方が買ってくれたセーター。
「思い出になるように」
引っ越しが近づき荷造りを始めた私は
押し入れの奥に仕舞いこんでいた思い出たちを振り返っていた。
小さい頃遊んだ着せ替え人形
みんなで組みたてたプラモデル
このパズルは完成するまで5時間くらいかかったっけ。
ひとり思い出に浸りながらダンボールにつめていた。
ふと、ひときは大きな袋を見つけ、その袋を開いた。
今までとは違う、胸の苦しさを感じた。
母の声で はっとし、現実に引き戻された。
いや、これは引き戻されたというよりも決別させてくれたと言うべきか。
いつかの夏休み
時期外れのセーター
「思い出になるように」
そう言ってくれた君
今は大切な思い出
さようなら
「お母さん。このセーター、小さくて着られないから解いてなにかに使っていいよ!」