9/29/2024, 3:20:31 AM
「じゃあね」
「またね」
「ばいばい」
「ありがとう」
声をかけて
手を振ったら
背を向けて
歩き始めたら
振り向かないようにしている。
そこにもう貴方がいないと、
悲しくなるから。
そこにまだ貴方がいたら、
いつまでも別れることができないから。
「別れ際に」
9/21/2024, 10:36:43 AM
秋みたいな人だった。
急に目の前に現れて
涼しい風を纏いながら
私を暖かな色で包んで
そして
あっという間に去っていった。
恋に落ちた。
待ち続けた。
それでも
木々が色づいても
葉を落としても
きっともう
貴方は現れない。
「秋恋」
9/20/2024, 2:45:59 AM
時間よ止まれと願った。
過ぎてゆく時の流れを恨んだ。
終わりがくるのが嫌だった。
このままずっと
貴方の隣にいたいと思ったから。
「時間よ止まれ」
9/17/2024, 3:09:20 PM
花柄が好き。
蝶のモチーフが好き。
いつしか
そんなものばかり
身につけるようになったけれど。
虫が苦手だから
本物の花や蝶とは
仲良くなれないの。
そうよ。
私が好きなのは
遠くから眺める花畑。
遠くにあるから、より綺麗に見えるのね。
「花畑」
9/6/2024, 8:40:43 AM
浜へ行ったら、
海に入らず
貝殻を探しているような
そんな、子どもでした。
人は、つまらないねと笑うかな。
海に入るより
高台から海を眺めていたい。
背の高い木に登るより
地上から、空を埋め尽くす葉を見上げていたい。
人は、夢がないねと笑うかな。
それでもいい。
生まれ変わってもまた
貝殻を探しているような
私でありたい。
「貝殻」