幸せになりたい。
だけど、それ以上に
君が幸せであってほしいから。
そんな未来を望んでいるから。

さよならを告げたの。


｢幸せに｣

本心を隠して
何でもないふりが上手になった。
これが大人になるということか。


｢何気ないふり｣

君に見つめられると
恥ずかしくて、つい
目を逸らしてしまう。
ごめんね。
今度は見つめかえしてみるよ。


「見つめられると」

羨ましい
という感情の大部分はきっと
ないものねだり

自分が持っていないもの
手が届かないものは
目が眩むほどに
まぶしいんだ。


｢ないものねだり｣

特別好きだったわけではないのに
夜に電話をすることも
貴方がよく口ずさんでいた歌も
一緒に見た映画も
貴方と見た街の景色も

すべて
私の好きなものになってしまった。


｢好きじゃないのに｣