雪月栞

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9/29/2022, 12:57:43 PM

秒針が鳴り響く音さえしない

静寂に包まれたこの部屋で

虚空を見つめて座り込む

ずっと祈っていた

いつかあの人は帰ってくると信じてた

祈って、祈って、祈って、祈って、祈って

─────祈り疲れて、だから

もう、終わりにしよう


『静寂に包まれた部屋』

9/28/2022, 12:54:35 PM

「また会おう」

そう言って互いに背を向けた

もう二度と会うことは叶わないとわかっていた

けれど、彼の覚悟を無駄にはしたくなかった

別れ際に見た君の優しい笑顔は

私の脳裏に焼き付いて離れなかった


『別れ際に』

9/27/2022, 1:34:27 PM

2人でお出かけしていた時、突然雨が降った

慌てて近くの木の下に入って雨宿りをした

いつもより2人の距離が近くて

雨音で周囲の音が掻き消されて

まるで世界には私たち2人しか居ないみたいで

心臓が高鳴った

そっと手を伸ばしてみるけど

恥ずかしくて結局手は繋げないうちに雨は止んだ

空よ、お願いです

もう一度、あの雨を降らせてください


『通り雨』

9/26/2022, 12:43:43 PM

私にとって、秋といえば読書の秋

今まで読まなかったようなジャンルの本も

秋になったら手に取ってみる

そうしてたくさんの知識を得て

知識欲を満たしていく

知識欲が満たされた瞬間はとても気持ちよくて

けれどもやっぱり

栗にさつまいも、かぼちゃを使った甘味も大好き


『秋🍁』

9/25/2022, 1:36:27 PM

退屈な授業

退屈な先生の話

眠たくなってきて、ふと窓の外を見た

外は雲ひとつない青空で

遠くの海が陽光を反射してきらきらと輝いている

いつもと同じ、何も変わらない日常が

窓の外には、広がっていた


『窓から見える景色』

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