Namimamo

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1/6/2025, 10:47:06 AM

君と一緒に過ごした日々は私の宝物

そんなありきたりな言葉でしか言い表せない程、本当に大好きだった

もう一度君の声が聞きたくて
もう一度君に触れたくて
もう一度君と共に眠りたくて

それはもう叶わないから
今でもたまに泣いてしまうんだ

世界一可愛い私の猫
いつまでも愛しい私の猫

君と一緒に過ごせてよかった

1/5/2025, 12:14:12 PM

こんな冬晴れの日には、生まれ育った町を思い出す。

その小さな海沿いの町は、よく晴れて気候こそ温暖なものの、一日中強い海風が吹きすさんで、穏やかとは言い難い冬の顔を持っていた。

自転車通学だった私の帰り道はいつも向かい風。ハンドルを真っ直ぐに保つことすら難しい強風に挑むように、田んぼに落ちないように、必死に立ち漕ぎで進んだ。

まだ昭和の感覚が抜け切らない平成の、ド田舎の中学校のこと。マフラーは禁止。指定のコートは何の温かみもない薄くて固い布地で、全く防寒の役割を果たさず、おまけにダサかった。

疲れるし、寒いし、ダサいし、寄り道する店なんてないし。海風に耐えながら田んぼの中一心に家を目指すだけの帰り道。

それでも思い出すのだ。

風を受けた頬のピリピリとした冷たさを。
絶えず吹き飛ばされていく空気の向こうに見える空の青さを、ぐんぐん流されてゆく雲の行く先を。

美しい思い出ではないけれど、あの頃の私があの土地で確かに感じた、冬晴れの景色を。