神だ 救われる 信じよ なんて近づいてくるやつを
信用するなかれ　神は何もしないただそこここに


ふーんわかったありがとさよなら神様

　　───────　神様が舞い降りてきて　──

なりふり構わず投げうって
私がなくなってもいいなって
そんなふうに思ってた

大切な大切なそんな誰かのために息をして

───────誰かのためになるのなら

その狭い世界しか知らないんだから
可哀想なんて思わない
可哀想なんて
可哀想なのは
きっとそう思う心の方
広大なあの空を飛べる力があったって
それが幸せだって誰が決めるの
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　───鳥かご

　　　　　壊れそうで壊れなくて
　　　　　壊れないと思えば壊れたり
　　　思わぬところから そう泡沫のように

　　　　　　　　　　　　　　　　──友情

窓から射し込むオレンジの淡い光にまどろみながらそういえばと思い出す。

なぁ捩れ花って知ってるか？

なんだよそれ なんの花

夏になるといっぱいその辺に咲くだろあのピンクの花が茎に巻き付いて咲いてるやつ

へぇ？でその花がなに？

なんか俺達みたいだなって思ってさ

ふはっ なんだよそれ俺達雑草なの？

古くは万葉集にも詠まれてる由緒正しき雑草だぞw

はいはい博識〜 で？なんで似てるわけ？

ははっ馬鹿にしてんなぁ 花が終わったら種を散らして株は休眠するんだけど時期が来たらまた目覚めるんだ 花が真っ直ぐな茎に螺旋形に巻き付いてさ
深い愛情の花なんだって 俺達にぴったりじゃない？
もし生まれ変わってもまたお前に逢いたいの 俺は

ん−‥そっか‥

シーツがしゅるりと音を立てて擦れ ベッドが軋むと俺の頬に手が触れた
されるがままにしていると至近距離に唇が見えて
まるでなにもないような軽いKiss　ふ。とひとつ息を吐いて

なぁ俺達ってでぃーえぬえーみたいだな

なんだよ急にwなんでDNA

捩じれて絡まってる花の話しなんてDNAだろそれ

絡まってないよ巻きついてんだよ

似たようなもんだろ
なぁ俺達はXとYがそれぞれ1つずつの間柄だから
種は撒けないけどさ お前がそう言ってくれるんなら
次この世で目覚めた時は お前のこと探すよ俺も

急に真面目な顔になると そう言って真っ直ぐ俺を見つめるお前を 堪らなく切ない想いで俺も見返す
苦しいくらい好きだって改めて思うのは いつもこんな真っ直ぐな瞳を見てしまった瞬間だ

つぃ と視線を先に逸してお前が話し出す

…いいな 捩れ花ってやつ 俺も明日よく見てみよ

でしょなんかいいでしょロマンあると思わない？w

そうだな あーなんか腹減った！

えぇー今なんにもないけど‥

なんか食いにいこーぜ

今からぁ？

笑い合いながらひんやりした腕に肩を抱かれて立ち上がる


俺達はXとYがひとつずつの恋人
来世ってもんがあるのなら 俺はまたこのままの俺で
真っ直ぐな瞳の お前に出会って恋をしたい