子供は無垢だ。穢れを知らない。だから善悪の判断がつかない。道ばたの虫を殺し、力の制御をせずに力任せにものを扱う。無垢とは悪である。

私は私が生まれてきたことは間違いだと思う。でも親は私が生まれてきたことに喜んでいるから正解かもしれない。

物欲は無い。高級な腕時計をあげると言われても、ベンツをあげると言われても何も思わない。100万円あげると言われればうれしいけれど。
わたしの横に寝そべる茶色のふわふわが元気でいればそれ以外何もいらない。

桜の木の下には死体が埋まってるって言うだろ。桜の木が死体を養分にしてさ。だからあんなに綺麗に咲いてんだよな。じゃあ桜の木が散るときって死体の養分を吸い終えたから？でも桜は花が咲いてなくても一年中養分が必要だよ。きっと誰かが毎回死体を埋めてるんだな。そうに違いないさ

　人里離れた場所で動物に囲まれたいの。本当はドレスが着たいし、わたしだけの王子様に憧れてるの。理想の彼と休日にブルーベリーパイ作って「美味しいね」なんて言いながらずっと笑っていたい。
　小さい頃からの夢。願っても願っても叶わない夢。コンクリートに囲まれた場所で今日も6時のアラームに絶望する。鏡に映る自分がより一層現実を見せつける。夢は夢のまま。