きっと明日も
明後日も
来週も
いつまでも
この想いを伝えることはできないでしょう
あなたとはずっと笑っていたいから
だけど
きっと明日も
明後日も
来週も
いつまでも
―あなたを忘れられない―
#8
最後に見たのは、悲しいような、満足したような、あなたの横顔だった。
あの日以来この静けさが消えたことは無い。
―あなたがいなくなったあの日から、
私にとっての全てが変わった。―
いつもなら沢山笑いあって、沢山教えて貰って、
友達ともいっぱい話して、幸せな毎日だった。
だけど、時間は永遠ではない。
いつかは終わりを迎える。
あなたがいなくなってからも楽しいこと、面白いこと、沢山あった。
それでも、
『あなたがいいよ。』
#7
私「今日、練習中寝かけてましたよね笑」
先輩「あ、バレてた?ほんと有能な後輩だわー」
私「いやいや、先輩の教えがいいんですよ」
先輩「練習中寝る先輩の教えを
信じていいのかな?笑」
私「いいんですー」
先輩「いいんやな笑」
私「はい!あ、うちこっちなので!」
先輩「そっか!またねー」
私「さようならー」
先輩「ばいばーい」
―この別れ際の日常が最後になるなんて―
#6
「うわ、雨結構降ってるなー、、、」
今から帰るとこなのに、なんで降ってくるんだろ、、、
そんなことを思いながら柱にもたれて
外を見ていると
「どうしたん?傘持ってないん?」
と先輩に話しかけられた。
「そうなんです、、、
けど最悪濡れて帰ったらいいので(苦笑」
「そうなん!俺も持ってなくて、、、
一緒に止むの待ってていい?」
それから数分間先輩といろんな話をしていたら突然ピタリと雨が止んだ。
「お、止んだな。通り雨やったな笑
んじゃ、ばいばーい気をつけて帰りーやー」
「はい!さようなら」
ほんの数分だけどすごく嬉しかった
その時だけ通り雨に感謝した
#5
ふと、外に出たくなった。
気づけばもう18時、日も沈んできた。
数週間前まではまだ明るかったのに。
空を見ると、うろこ雲がずっと奥まで続いていた。
ぶらぶら歩いていると、公園に着いた。
草むらからは、鈴虫の声が聞こえてきた。
家に帰る頃にはもう空も暗くなっていた。
晩ご飯は栗ご飯だった。
―もう、すっかり秋だな。―
#4