6/6/2024, 1:46:47 PM
《最悪》
最悪って、どれくらいのことを指すんだろう。
そんなことをふと思った僕は、試してみることにした。
ありとあらゆる不幸、不運。
でも、まだまだ下があるはず。
あー、面白い。サイコー!
6/5/2024, 1:40:11 PM
《誰にも言えない秘密》
「愛してる」
その言葉が嘘だってことは、分かっていた。
でもね、私はそれでもいいの。
ほら、おいしいでしょう?私の料理。
これで、離れてもずっと一緒よ。
あなたの中に、私自身が入っているんだもの。
血の滲む指を見て、私はうっとりと笑った。
6/4/2024, 9:41:58 PM
《狭い部屋》
荒廃した、この世界。
僕は今日も、空を見上げる。
濁り切った空に、一つの大きな鳥籠。
そこで、君は無邪気に遊んでいる。
君は知らない。
この世界がこんな汚れていることなんて。
ああ、こっちを見ないでくれ。
君の澄んだ瞳に見つめられると、この世界にいる意味が、分からなくなるから。
6/2/2024, 1:59:38 PM
《正直》
「正直、しんどい」
そんな手紙を残して、君は消えた。
僕は黙って、その手紙を丸めた。
首を横に振る。
正直でいられないなら。
最初からこうすればよかったんだ。
6/1/2024, 2:49:08 PM
《梅雨》
梅雨は苦手だ。
思い出してしまうから。
あの雨の日、死んだあの人のことを。
でも、梅雨は嫌いじゃない。
あの人は、梅雨の時期だけ、私に会いに来てくれるから。