10/8/2025, 1:15:04 PM
《愛する、それ故に》
あなたがいればもう何もいらない、なんて大袈裟なセリフだと思ってた。
「愛してるのならできるよね?」
その日、わたしは全てを捨てた。
10/4/2025, 1:50:26 PM
《今日だけ許して》
君に心配かけちゃってるって、わかってる。
君は優しいから、空に行ってもなお私のことばかり気にしている。
でも、もう大丈夫だから。
今日が終わったら、もう泣かない。
約束するよ、だから…
「今日だけ、許して」
6/18/2025, 9:10:10 AM
《届かないのに》
私は今日も、紙飛行機を折る。
毎日、毎日作り続ける。
私は今日も、あの子に向けて紙飛行機を飛ばす。
大事に作った紙飛行機は、雨に打たれ、落ちていった。
30XX年、地球の半分は沈んでしまった。
雨が止まなくなった、あの日から。
私の声は、届かない。
5/12/2025, 1:20:29 PM
《ただ君だけ》
あの日、僕は救われた。
学校も行けるようになったし、ご飯もちゃんと食べられる。
幸せな、はずだった。
でも、僕は君を忘れられない。
ずっと一緒にいたくせに、すぐ僕の前から消えた君が。
ずっと欲しかった幸せに、ただ君だけが、いなかった。
5/10/2025, 2:48:58 PM
《静かなる森へ》
月明かりの美しい夜。私は森に迷い込んだ。
風や星。その全てに導かれるように、私は森を歩き回った。
そして、ようやく灯が見えた。
その先は、見慣れた森の中。
手に下げた篝火が、ふっと消える。
ああ、そうか。
帰り道なんか、最初からなかったんだ。