私は今日、夢を見た。
それは何処までも何処までも落ちていく夢だった。今までこんなこと、経験したことなど無いはずなのに、何故か、経験したことあるような感覚がした。
チリリリリガチャッ、
目覚ましの音で目が覚めた。今日も、今日も仕事があるのか、そりゃそうだ。仕事に行かなくていい訳が無いのだ。
今日も、上司に怒られた。責められた。やってもいない汚名を着させられた。部下に笑われた。「こんなことも出来ないのか」と嘲笑われた。
物を投げられた。
嗚呼、成程、何故かあの夢に既視感が湧いたのか今なら分かる。
私は今、落ちている。
ビルの最上階から落ちている。やっと苦しみから逃れられるのだ。
やっと、やっと、楽になれる。もう、上司や部下に馬鹿にされずに済むのだ。
もう、物を投げられずに済むのだ。もう悩まなくて良いのだ。
やっと、解放される。
#落下
ねぇ、未来のことって考えたことある?
人は誰しも一度は考えると思うけど、、、 将来は何になるかと〜かさ、
、、、いつからだろう。君が夢を見なくなってしまったのは。
いつからだろう。未来を恐れるようになったのは。
いつからだろう。過去ばかり振り返るようになったのは。
いつからだろう。未来のことを考えなくなったのは。
いつから、こんなに臆病になったのだろう。
いつから、こんなに諦め早くなったんだろう。
少年少女の頃は、もっと明るく未来を見ていただろうに。
さぁ、辞めにしよう。
さぁ、明るい未来を目指して。
#未来
1年前のあの日、私は彼に恋をした。
彼は転入生で、最初は「静かな子だなぁ、」とか、「あんま合わなそう、」としか思ってなかった。
だから、だからこそあの日、私は心底驚いた。
あ〜掃除面倒くさ、
そんなことを思いながら掃除をしていた時のこと、私と彼は掃除場所が少ししか変わらなかった。私がたまたま彼の掃除場所に行った時、彼は掃除が終わり、友達と話しているようだった。その時に見た彼の顔は、普段全く笑わない彼が、楽しそうな笑顔で笑っていたのだ。
ぇ、、、は、?
その時、私は恋に落ちた。
初めはそんなわけ無いと思っていた私だが、日数が経つにつれて、嗚呼、本当に私彼のことが好きなんだと思うようになって行った。
でも彼とはあまり仲良くなかったし、どうしようと考えていた。
でも、意を決して話しかけた。予想通り彼は静かで、大人しい子だった。
でも、何故か不思議と安心するのだ。こんなの、運命以外の何物でもないと私は確信したのだった。
それから1年、今もまだ私は彼が好きだ。
今日もまた、年下の子たちから質問をされる。
「え、付き合ったってほんと?!」
「さぁ、どうでしょう?」
私は今日も悪戯っぽく笑う。
彼に迷惑は掛けたくないのだ。もう二度と。
私は彼と付き合った。とはいえ、まだカップルっぽいことはしたことが無いのだが、、、
とはいえ、私は彼が好きだ。彼も、私のことが好きなら良いのに。