メンヘラ予備軍

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1年前のあの日、私は彼に恋をした。

彼は転入生で、最初は「静かな子だなぁ、」とか、「あんま合わなそう、」としか思ってなかった。
だから、だからこそあの日、私は心底驚いた。

あ〜掃除面倒くさ、
そんなことを思いながら掃除をしていた時のこと、私と彼は掃除場所が少ししか変わらなかった。私がたまたま彼の掃除場所に行った時、彼は掃除が終わり、友達と話しているようだった。その時に見た彼の顔は、普段全く笑わない彼が、楽しそうな笑顔で笑っていたのだ。
ぇ、、、は、?
その時、私は恋に落ちた。

初めはそんなわけ無いと思っていた私だが、日数が経つにつれて、嗚呼、本当に私彼のことが好きなんだと思うようになって行った。
でも彼とはあまり仲良くなかったし、どうしようと考えていた。
でも、意を決して話しかけた。予想通り彼は静かで、大人しい子だった。
でも、何故か不思議と安心するのだ。こんなの、運命以外の何物でもないと私は確信したのだった。

それから1年、今もまだ私は彼が好きだ。
今日もまた、年下の子たちから質問をされる。
「え、付き合ったってほんと?!」
「さぁ、どうでしょう?」
私は今日も悪戯っぽく笑う。
彼に迷惑は掛けたくないのだ。もう二度と。
私は彼と付き合った。とはいえ、まだカップルっぽいことはしたことが無いのだが、、、

とはいえ、私は彼が好きだ。彼も、私のことが好きなら良いのに。

6/17/2023, 3:16:48 AM