積もり募り量が増し
いつしか溶けて水となる

想いも積もり募り続ける



雪

完璧な人間などいない
それを認めることがどれだけ難しいことか




変わらないものはない

子どもの頃に信じていた
サンタクロースという存在は
いつからか僕の前には現れなくなっていた




プレゼント

寒さの中に暖かさあり
今日という日に
美しさあれ




ゆずの香り

君と電話した夜に夢を見た
雲ひとつない大空を飛び回る夢

ふざけた会話をしているだけで
いつもの忙しさを忘れられる

きっとそんな気持ちが夢に現れたのだろう

電話の終わりは必ず君が切り出す
名残惜しいがまた話せると信じてうんとだけ答える

その寂しさを感じ取ったのかは分からないが
電話を切る前のまたねの一言は
たわいもない話からは想像できないくらい
優しい声色である

今日もまた良い夢が見られそうだ
目を瞑った僕の頬はひたすら緩むばかりだった




大空