たんひ

Open App

君と電話した夜に夢を見た
雲ひとつない大空を飛び回る夢

ふざけた会話をしているだけで
いつもの忙しさを忘れられる

きっとそんな気持ちが夢に現れたのだろう

電話の終わりは必ず君が切り出す
名残惜しいがまた話せると信じてうんとだけ答える

その寂しさを感じ取ったのかは分からないが
電話を切る前のまたねの一言は
たわいもない話からは想像できないくらい
優しい声色である

今日もまた良い夢が見られそうだ
目を瞑った僕の頬はひたすら緩むばかりだった




大空

12/21/2022, 4:15:03 PM