「神様へ」
神様へささげます。魂の一首
ホトトギス
鳴かせてみれば
コケコッコー
..取り(鳥)違えたね
これ、トホホです
「裏返し」
酸いも甘いも表裏一体。苦い経験をして塩っぱい思いをしてこそ旨味ひきたつ。
嫌なことが続けば些細な喜びに気づける。
わたしは、これがいいことだとは全く思わない。
ただ、暗い気分も長くは続かないと思えば励みになる。
「鳥のように」
以前から、
はとぽっぽの集団に混じってみたいと思っていた。
「さよならを言う前に」
あなたがさよならを言う前に、
わたしはまたねって言ったのよ。
もう終わりなの?そんなの辛いわ。そんな晴れやかな顔向けないで。こっちは未練タラタラ。まるで梅雨のように涙が滴ってるわ。タラタラってね(笑)。...何よ。
あなたの冷たい視線がつくる寒気。そしてあなたの肌の温もりだけが残された惨めなあたしの暖気。ぶつかりあってこのまま今の関係停滞したまんまでいいから。お互いすれ違って、もう維持できないなんて嫌よ、嫌。消したくないの。でももうじきに涙枯れてしまうわ。
これが俗に言う、梅雨明けかしら。
梅雨前線さんの感情配置
「夜の海」
打ち上げ花火のあとだった。
もう見ていた人のほとんどは帰ったのに、私達だけは海岸に残っていた。みんな部活に塾にと忙しく、今日のような日は特別だったので、充実した時間をまだ終わらせたくなかったのだ。
そうはいっても、することもなかったのでただその場に佇んで雑談をしているだけだったが、それでも満足だった。
もう花火の見えない海を眺めていた。
ザー、ザザー...。単調でない波の音は生きているようにも思えた。灯台の光が数秒おきにこちらを照らす。
水は 深い青に 染まっている...浅瀬では街の灯りをみなもが反射してぼんやり輝いていた。
これだけ落ち着いた空間でも、変わらず時間は過ぎる。私達の内に秘めた感情をガソリンに加速して、まるで矢のような速さに思えた。時間は終わる。明日からまたそれぞれの毎日に戻っていく私達。それはまるでメトロノームのようで、少しずつずれていく。再度テンポが揃う日がくるなら、そのときもこの七里ヶ浜で同じ花火を見ていたい。