「病室」
命を繋ぎ止めるための生の象徴のような場所です。
入院したとき支えてくれた従事者に今はただ感謝を。
まひとじゃないけど
「だから、一人でいたい。」
風邪ひいたときくらいしかそう思ったことないかも。
なんて強がりかもね
「澄んだ瞳」
去年の夏の終わりのことです。
お祭りで2コ上の先輩に中学時代ぶりに会えて、お話させていただきました。
もう憧れの先輩で、綺麗で聡明で、部活のこと、丁寧に教えてくれた恩もあるし、本当に完璧な人なんです。
会話のはじめの方は緊張もあって目も合わせられないでいたんですけど、勇気をだして目線を向けてみようとしてちらって目を向けたんです。
偶然にもそのときちょうど先輩もこちらに視線を向けてくれていて、ぱっと目が合いました。
その刹那、時計の針が止まりました。このときばかりは喩えが、本当でした。
一拍間を置いてすぐに胸の鼓動が激しくなりました。それは立っていることすら苦しいほどに心を熱くさせました。お酒を知らないわたしですが、酩酊とはきっとこのことを言い表すのだと思います。
中学時代よりも大人びていて、でも子供のように朗らかに笑う先輩。不意をつかれました。
その瞳の綺麗なことは、わたしの未熟な語彙では言い表しようがないです。もはや銀河でした。映された情景のそのひとつにわたしの姿があることが何より嬉しい。
あの立姿あの笑顔あの声色。わたしの心を、もう移ろいかけている夏の季節の中に閉じ込めてしまうほどにそれは叙情的でありました。
お祭りの雰囲気も相まって、どこか刺激的で、その場へ心身ともに溶けてしまいそうでした。いや、もう半分くらいは溶けていました。陶酔しきっていました。
きっと先輩への感情は憧憬だとか恋情だとかはっきり言いきれるものではなくて、だからこそこうも惹かれてしまうのかもしれません。
先輩は今年から東京の大学生になりました。でも、お祭りのときには戻ってきてくれるそうです。
また会えると思うと、それだけで毎日が嬉しいです。
「神様が舞い降りてきて、こう言った。」
神様が舞い降りてきて、こう言った。
「みんなかわいい、だいすきー♡」
いわゆる、自己肯定感爆上げを司る神様である。
わたしは神様に悩みを告げた。
「すきぴが付き合ってから急に返信遅くなったの、助けて神様」
神様はこう仰った。
「え、だるー。でもさでもさ、でこポンが可愛いから、駆け引きしてるとかじゃないの」
「でも、ほんとに遅いんだよ、余裕で半日くらい空くし。どうしてどうして、どう思われてるの」
すきぴに雑に扱われてるかも。不安でたまらない。
神様は困った顔をしている。
「うちモテすぎて恋愛経験ないからわかんないけど、すきぴくんは忙しい中、でこポンと付き合うために今までが無理してたみたい」
「えなんかもうわかんなーい」
でも、神様が言うんだから間違いないのかな
「でこポン、あなた巷でなんて呼ばれてるか知ってる」
えなんて呼ばれてんの?
わたし、confused(あせあせ)。
神様は妙にドヤ顔で仰った。
「し、ら、ぬ、い。不知火。不の下にレ点挟んで読んでね」
「どういう意味?」
神様はニコニコだ。
「字面かっこいいでしょ。でこポンはかっこいいの。そしてかわいいの。最強なのー。だから、大丈夫!」
え。でも、神様が褒めてくれるんだから、間違いない。
そのあと好きぴは旦那様になってハーバードの院をストレートで卒業し官僚になって2人、いや今は3人👶🏻ྀི幸せになりましたとさ。ありがとう神様♡