臨時班長

Open App
9/10/2022, 2:14:09 PM

いない

今の私は空っぽだ。
貴方がいない。それだけで。
一学期、貴方とお楽しみ会の準備をした。
二学期、謎に『臨時班長』と呼ばれた。
三学期、貴方とさようならをした。
仲がよくなった。
貴方のことをよく知れた。
貴方からも声をかけてくれるようになった。
気づいたら貴方のことが好きになっていた…

いない。
貴方が。
もう。
戻れない。
戻りたい。
あの頃に。

<喪失感>


9/9/2022, 2:07:33 PM

奇跡

私は世界に一人だけ。
貴方も世界に一人だけ。
一回でもそんな確率で合えるなんて、奇跡じゃない?
だから、もう一度会えるって信じてる。
私に世界に一つだけの笑顔をまた見せてくださいな。

<世界に一つだけ>

9/8/2022, 2:21:26 PM

泣く子じゃなかった

とくとくとく……生まれて一度も止まったことのない心臓。
――――
苦しい。
涙がぼろぼろ出てくる。
いつもより激しく心臓が動いてるように思う。
夜の泣く時間。
今まではそんなに泣く子ではなかったのに。

<胸の鼓動>

9/7/2022, 1:25:17 PM

からくり

今の先生は「今日も落ち着いて行動しましょうね」と毎日のように言う。
『今日も』って何だ。
私は、毎日違う体験をして充実した日々を送ることが一番楽しい生き方だと思う。
だから、毎日同じことをするのは嫌。
からくりのように踊らされて、何が楽しい?

<踊るように>

9/6/2022, 2:14:24 PM

卒業式4

―――卒業。
6年間とは思ったより早いものだ。
ずっと続くような気がしていた日々も今日でおしまい。
辛いこともあったが、大半はすごく充実し、楽しい日々だった。
もう、戻れない日々。
そんなことを考えていると涙が出てきた。
体育館の中ではこられたけど、教室に戻るとどっと涙が出てくる。
『もう、貴方と会えなくなる。』
彼は私とは違う学校に行くのだ。
考えただけで苦しくなる。玉のような涙が膝に落ちる。
「さようなら」は聞きたくない。
まだ、貴方と会って話したい。
だけど、あっさりその時が来てしまう。
――さようならを告げる時が。

<時を告げる>




Next