「二人だけの。」
才能があると勘違いしている、ただの劣等者だ。
自分より褒められている人を見ては羨み、
相手より優れているところを探す。
自分に才能がないだけなのに、
それも分からず悶々とする。
自分のことしか考えない、自己中心的な者だ。
朝起きたら急に優秀になっていることを望み、
そのくせ何もせず、いつも通りの生活を送る。
相手の努力を知らないだけなのに、
それも気付かず絶望に沈む。
【#170】
「心だけ、逃避行」
夜、電気も付けたまま部屋に一人。
意識も人格も心の声もふわふわしていて
頭も回らなくて善悪の区別がつかない。
視界も音も感覚も遠く感じて
痛みも何も分かんないから
ざくざくに耳傾けて血を眺めるだけ。
電気消してベッドに行くことを怖がり
ようやく足を動かしても
明日が不安で怖くて怖くて
現実逃避にスマホを手放せず
ブルーライトで目がやられる。
誰かに相談する勇気もなくて
病院に行きたいのに行きたくなくて
私よりもっと辛い人を探しては
私は病気じゃないんだからって悲しくなって
でもこんな思考は一人になったときだけで
周りに人がいれば元気なんだ。
生活に支障があるようでないようで
だから辛いって言えない気がして
病気かもだから病院行きたいなんて言えなくて
この辛さを目で確かめたくてカッターを握るんだ。
恵まれてるのに辛いなんて思って贅沢だね。
こんな相談も病みアピな気がしてきて怖い。
ごめんなさい。
【#169】
「波音に耳を澄ませて」
言わないと分からないよ。
こんなこと、言われた事ありますか。
でもさ、文字も言葉もなかったすごい昔、
私たちはどうやって意思疎通してきたんだろ?
手振り身振り、指さしたり地面に絵を描いたり、
お互いに伝えよう、理解しようとして
それで文字も生まれ、ここまで生きてきたんだよね。
だからそんなことを言う人は
よく今まで代が途切れなかったと思うよ。
確かに今は言葉もあって時代も違うね。
でも人間の本質は変わってない。
人間自体は変わっていない。
時代に囚われすぎるのも良くないね。
【#168】
「夏の匂い」
雲があるのに
湿気で暑くて
日傘もなにも
意味無くてさ
少し仲のいい
男子と一緒に
顔見合せずに
汗と笑うの。
【#167】
「カーテン」
高級なお肉は、弾力がある、噛みごたえがある。
安めのお肉は、硬い、噛みきれない。
人って思い込みばっかりだなぁって感じた。
あー焼肉美味しかった。
【#166】